初めての体験 157 - 158


(157)
 「やった!来てる!」
パソコンの画面を見て、アキラは叫んだ。
「どうかしたの?アキラさん。」
洗濯物を手に持った母が障子の陰から顔を覗かせた。アキラは顔を赤らめ、さりげなく
モニターを身体で隠しながら、「何でもありません」と言った。
 「そう?」
洗い立ての着替えをアキラの部屋に置いて、母は出て行った。 完全に母親が遠ざかるのを確認するまで、
アキラはモニターの前を動かなかった。
 恥ずかしい………興奮してつい大声を出してしまった。気をつけないと…………。
アキラは改めて画面を見つめる。
 最近見つけた第二のお気に入りサイトに新作が来たのだ。いつも行っているサイトに
新しいリンクがはられていた……それが始まりでだった。名前に心を引かれて飛んで以来、
このサイトに入り浸りであった。
「ヒカルちゃんのお部屋………こんなタイトルつけられて行かないわけには行かない……」
 このサイトの管理人は、ヒカルのコアなファンらしく、狙い澄ましたようなスーパーショット
満載だった。しかも、裏には、ヒカルの女装写真。もっともこちらはアイコラである。その
へんちょっと残念(まあ、ヒカルが普段スカートなど穿くわけないから仕方がない)だが、
管理人には拘りがあるらしく、ヒカルに似た体型の少女ばかりを使って作成しているので、
アイコラといえども素晴らしい出来上がりであった。
 即、ブックマークに登録、パス申請。アキラの行動は迅速だった。そして、一日千秋の
思いで待ち続けていた新作がついに来たのだ。
 タイトルとともに画面で踊る“new”の文字。ドキドキしながら、クリックすると、
いきなり鼻血ものの写真が画面一杯に現れた。
「ああああああ………し、進藤………!」


(158)
 陵辱されて、ぼんやりと手足を投げ出す女装姿のヒカル。見覚えのある制服は、有名女子校の
ものだろう。ブラウスの胸元を大きくはだけさせて、ピンク色の乳首が露わになっている。
立てた膝の隙間から汚液にまみれる白い内股が覗いていた。その更に奥は、スカートの影に
なっていて見えない。
 見えないところが却って想像力をかき立てる。ミニのスカートや、黒のニーソックスが
ヒカルによく似合っていて、それがまた、淫靡な雰囲気を濃厚にしていた。この見えそうで
見えないギリギリの淫猥さがアキラの欲望を直撃した。鼻息を荒くして次々、クリックしていく。

 「わぁ!なんだコレ!?」
何枚目かの写真を見たとき、アキラは驚きの声を上げた。女装のヒカルに絡む、同じく女装姿の
自分…………。
 スカート姿の自分を見るのは何ともいえず、妙な気持ちだった。
「…………………案外似合う………」
 アキラの心に欲望がムクムクと頭をもたげ始める。
「今度、進藤に頼んでスカート穿いてもらおうかな…………」
―――――葉瀬中と海王の制服(もちろん女子用)をどこかで手に入れなければ………
アキラは新たな世界への旅立ちのため、検索ページにアクセスした。 


おわり



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