肉棒だらけの打ち上げ大会 16
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赤毛のマツゲ=永夏はタイルの上で繋がったアキラとヒカルの方へ目を向け
話しかけた。
「ミヤーマ」
「へぇ?」
ヒカルは口端を引きつりながら、ようやく言葉を出す。
「ミヤーマ、ヨンジュウハッテ」
「ボクが通訳するよ永夏」
小柄の韓国版きのこカット=秀英がゴーグルを外し、永夏の前に歩み出た。
「進藤そのゴホゴホ・・・、そのお楽しみの最中のポーズは日本の四十八手の内の
『深山』という体位だな──と永夏は言っている」
顔を真っ赤にしながら秀英はヒカルに通訳する。
「なっ、なんだそりゃ!?
日本語しゃべれねえのに、そんな言葉知っているんだっつーの!!」
「オレは勉強家だからな──と言っている」
「しょーもないことばかり覚えやがって! っていうか、何でお前ら
酸 素 ボ ン ベ つ け て 温 泉 入 っ て ん だ よ っ。
だああっ、チクショウ!
お前らが邪魔するからオレの萎えちゃったじゃねえかよおおお。
せっかくイイところだったのに、どーしてくれるんだっ!
オレのは人一倍、デリケートなんだよおぉっ。
うわあ──あ──あ──あ──あ――――――――――――――んん!!!」
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