白と黒の宴2 16


(16)
「相変わらず感度抜群やな…。」
指の腹で、その箇所を円を描くように集中的に刺激されて社の腕の中でアキラの体が
電流を流されているようにビクビク震えた。
「進藤も試してみたいで。まだ童貞みたいやったが。見ればわかる。…ありゃまったくのガキや。」
指の動きは次第に激しく力が込められて行く。アキラは吐息が混じる声で叫んだ。
「…進藤には、手を出すな…!」
「それはお前次第や。」
「どういう意味だ…!」
だが、もうその時点でアキラは限界点に達しかけていた。指の動きもさらに激しくされる。
「んんんっ…!」
内壁が締まり、アキラの腰が浮き上がって上半身が仰け反る。
それを冷静に観察していた社はギリギリで急に指の動きを止め、引き抜いた。
殆ど放出しかかっていたものが最後の押し出しを与えられず収まっていく。
「っ…!?」
頬を紅潮させ、目を潤ませてハアハアと荒い呼吸をしながら、アキラは社を睨み付ける。
「指でイカせるのは、勿体無いわ…。」
社はニヤリと笑うとアキラの腕を取って立ち上がらせ、シャワーのコックを捻る。
アキラの体の泡を丁寧に流す合間にも社は唇を何度も合わせた。
そして脱衣所からバスタオルを取ると大雑把にアキラの体を拭き、ひょいと抱え上げる。
アキラは既に抵抗する気力を手放していた。



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