りぼん 16
(16)
塔矢が何度もオレを呼びながら、とりあえず全部うめこんできた。
オレとはちがう熱。
こんなにもリアルに塔矢を感じてる。
そこがジンジンしてきた。コイツが動けば、オレの意識はぶっとぶ。
はやく、はやく、塔矢……。
「しんどう……」
オレの唇に軽く触れて、塔矢が動き出した。
けど抜き差しを数回されたとたん、もんっのすごい激痛が脳天を直撃した。
「いってぇ!!」
大声が聞こえた。オレの悲鳴だって一瞬わかんなかった。
「いたいッ! いたい!!」
死ぬほど痛いっ!!
「進藤、力を抜いて」
「んぁ、む、りッ! イッ!!」
なんでこんなに痛いんだよぉ。
涙がばあーって出てきた。どこからこの痛みがきてるんだろ。
手を痛みのもとへとやってみる。硬くなったオレのペニスにたどりついた。
指になにかがからまる。
なんだ、これ……そうだ、リボンだ。リボン……リボン?
塔矢が結んだやつか!?
「くそぉっ! ほどけよ! 今すぐほどけっ」
リボンがさらに大きくなろうとしたオレのペニスをせきとめているんだ。
まばたきをして、涙を追いやってそこを見る。
リボンの色が濃くなってる気がした。
あんな深紅に近い色だったっけ?
まあそんなことはどうでもいい。今すぐほどいてくれ!
「とおやっ!」
「待ってくれ。今やってる。ただ濡れてて、結び目が固くなってるんだ」
濡れて、ってオレのでか? もしかして色が変わってるのも……。
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