ルームサービス 16


(16)
なのにさ。
携帯持ってどっかいった時、なんか電話かけてたらしくてさ。
やってきたんだよ。
ナニってさ。
部屋に大きな荷物抱えた。配達人が。
(塔矢アキラ様ですね)
(ハイ、ボクです)
(・・・・御注文の品は以上の5点でよろしいですね)
(使い方を教えてくれますか?)
アダルトグッズの通販ってヤツだった。
全くお前の行動力には舌をまくぜ、塔矢アキラ15才。
どこでそんな店みつけてたんだよ。
(アトで聞くと、ヴァイヴの箱に入ってたんだそうだ、ったく)
配達人が品物の使い方をひとつひとつ説明しだすとオレは恐ろしさ
に体が震えた。
それらのモノが自分に使われるとは考えたくなかった・・・。
配達人が最後の品物の説明を終える時にはオレは泣いていた。
「やだよ・・・・塔矢。頼むから・・・・」
「だいじょうぶだよ、ケガはさせないようにするから」
塔矢は安心させるようにキスをしてきたけど。
それらを使おうという塔矢の意思が変わらないんだと思うとオレは悲し
くて嗚咽した。
宥めるようにオレの前髪を愛撫していた塔矢に配達人が、料金を請求した。
現金で支払いをしている塔矢をすすり泣きながら見ているオレを見て
配達人はいやあ、めっちゃくちゃうらやましいなあ、と連発しながら
帰っていった。



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