大人遊戯 16 - 17


(16)
「ひゃあっ!あぅ…んっ…とおや、もっと…おちんちんの方、こすって…」
ヒカルの思わぬおねだりに、アキラは全身が熱くなった。無垢な顔で腰を揺らしながら誘うアンバランスに、眩暈を覚える。
幼いペニスの先っぽを握り、引っかくように刺激し、尿道を広げるように弄ぶと、快楽の悲鳴が引切り無しに溢れる。
「おちんちんがきもちいいの?こう…?」
「ぁああっ!やぁん、ぁん…そう、もっと…さわって」
「しんどう…」
「んぅう…アッ、アッ、きもちいぃ…いっぱい、いじって、とうや…」
目に涙を湛えたまま淡く笑うヒカルの無意識な媚態に、アキラは我慢の限界を覚えた。ヒカルの体を思いやる事も忘れ、
本能の赴くまま強く腰を打ち付ける。激しい突き上げに、熱さと息苦しさとキモチよさにヒカルの口から涎と嬌声が零れ落ちた。
「ぁんッ!ひぃん…あんぅ…と、やぁ、やだあっ!」
「あっ、んっ、んっ…しんどう…きもちいぃ、いいよぉ、んっ…!」
「はぁん!あっ、あつい…ン、でる、でちゃうぅ!んっ、アッ、アッ…ああぁん!」
ビクビクと全身を痙攣させて、ヒカルは射精した。その刺激で締付けられる強烈な快楽に、アキラは歯を食いしばって堪える。
「くぅっ…ん、ふぅっ、すごっ…しめつけ、られるぅ…」
「はぁっ、ぁ…ん、とおやぁ…んぅ…」
「あっ、あんっ、しんどう…あっああっ!」
イッたばかりの身体を抱きしめて何度か腰を回すと、柔襞にきゅうきゅうと絡み取られ、アキラもまたヒカルの内部で果てた。
そろりとペニスを抜き取ると、ヒカルのアヌスからは放ったばかりの精液と塗りこんだジェルが混ざり合ってくぷりと溢れ出した。
その淫猥さに、アキラは改めて顔が熱くなる。見ればお互いの身体は酷い有様になっていた。
下肢はお互いの精液でベタベタに濡れ、シーツにも零れている。ティッシュを数枚取ってふき取るだけの簡単な始末をして、
アキラはヒカルの脇に横たわると、未だ息を乱したヒカルの身体を抱きしめた。


(17)
「進藤、お風呂入れる?」
「ン…今はちょっと無理…腰痛いし、お尻がヘンな感じだし…すっごく疲れた」
「じゃあちょっと眠ろうか…僕も疲れちゃった」
「でも、洗濯しなきゃ…お母さんに怒られちゃうよ、これじゃあ…」
「うん、ボクも手伝うよ。ところで、ねぇ進藤、どうだった?気持ちよかった?」
「…よくわかんない。ちょっと良かったけど、疲れるし、腰は痛くなるし…本当にこんなのがセックスなのか?」
「うーん、きっともっと練習すれば進藤も気持ちよくなるんじゃないかな?」
「そうかな…大人もいっぱいしてるから気持ち良いのかなあ?」
「でも、ごめんね。ボク、中に出しちゃったから、もしかしたら進藤、お腹痛くなっちゃうかもしれない…」
「えっ!?マジかよ!塔矢のばかっ!どうしてくれんだよ!」
「本当にごめん、今度はコンドームつけるように気をつけるから…ごめんね」
「今度って…またすんのかよ?」
「うん、練習も兼ねて。またしようね、進藤」
「うーん…また今度な…」
お互いの鼓動を感じながら抱きしめあって目を閉じると、今まで感じた事のない不思議な安心感があった。
ヒカルはまどろみながら、セックスは大変だけど、アキラとこうやっているのは好きだな、と思えるのだった。

<おわり>



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