粒くらべ 16 - 18


(16)
「進藤のここがこんなにコリコリ固くなっているのも初めてだね…」
一瞬だけ口を離してそう言うと、再びアキラはヒカルの胸の突起をその周囲部分から
甘噛みし、吸い、舌で突起の奥の内臓を探るように強く嬲った。
「くっ…ふんんっ!うあっ…」
いつもより何倍も感度が強まったその部分を激しく愛撫されてヒカルは悶絶する。
アキラは腰を動かしているわけではないが、胸の先端部分がそのまま体の奥に繋がって、
刺激に連動するように異物による刺激も強められてしまう。
体内で何十も何百ものミミズやムカデが這い回っているような嫌悪感だった。それでいて
粘膜の細胞一つ一つを嬲られるようなどうしようもない感覚にヒカルは狂ったように
身悶え、悲鳴をあげ、涙を流した。
「進藤の乳首って、不思議だ。こんなに小さいのに、ちゃんと固くなって敏感で…」
片方の乳首を口で愛撫しながらアキラはもう片方のも指で弄り始めた。
「これはボクだけの大切なヒカルの粒ツブ…」
何かを通り越してしまったようなアキラの呟きはもはやヒカルの耳には届いていなかった。
「くう…っ、…ぐふっ、んん…っ」
ヒカルの胸の両の突起を刺激しながらアキラが腰の動きを始められ、もう言葉にならない
喉から押し出るようなものだけがヒカルの口から漏れるだけだった。
「…死んじゃう…」
もうほとんど残っていないはずの甘い熱が掻き集められてヒカルの内部を煮溶かし
膨らみ上がって吹き出していった。


(17)
ほとんど失神状態でフイニッシュを迎え、その一歩手前で踏み止まったアキラはヒカルの
それを満足げに見届けるとゆっくりとヒカルから自分の体を離した。
ぞろりと抜け出た瞬間ビクビクとヒカルの体が痙攣したが、仰向けになったまま
ぐったりと四肢を投げ出したヒカルはほとんど反応しなかった。
全身を汗で濡らし、下腹部で同様に萎れたヒカルの分身も己が吐き出した体液にまみれて
ぐったりと紅く濡れ光り、時々怯えるようにビクリと震えた。
「ごめん、進藤…、ちょっと疲れさせ過ぎちゃったね…」
アキラはゴーヤ状のコンドームを外すと、度重なった限界を超えた刺激に喘いでいる
ヒカルの秘門にようやく剥き身の自分自身を宛てがった。
そのまま力を入れなくともアキラ自身は紅く膨れ上がった粘膜の隙間に吸い込まれ
埋められていった。
「ちょっと腫れちゃったかな…」
慰撫するようにアキラは静かに腰を動かし、今まで無理を重ねられたヒカルの内部を
擦った。それでもさすがにまるでヒカルが反応しない事に、アキラは不安を感じた。
「どうしたの?進藤…怒っているの?」
今度はアキラが心細げな声で言いながら自分なりに知っているヒカルのいい部分を狙って
必死で腰を動かした。それでもヒカルはピクリとも動かなかった。
そして置き物のように動かなかったヒカルがようやく口を開いた。


(18)

「…なんか、生の塔矢って、ツルツル過ぎてつまんねえ…」
ピシッと、ヒカルの体の上でアキラの体が固まった。

数日後、何か重大な決意をした面持ちで整形外科病院の門をくぐるおかっぱ頭の少年の
姿があった。


ちなみにそのおかっぱ頭が整形外科の医師に見せた「整形計画図」はモノの先端から
半ばまでがゴーヤ上の突起に覆われ、半ばから根元が真珠の粒をランダムに埋め込むと
いうものだった。
少年は母親のものと思われる真珠のネックレスを持参していた。
白いスーツの男を始め数人の男生とハンカチで目頭を押さえる婦人とともに病院の裏口から
説得されながら引きずられるように連れ出されるおかっぱ頭の少年の姿が
近所の人々に目撃されている。
少年は最後にこう叫んでいたという。
「ひと粒だけでもいいんだアアアアアッ…!!」                  〔おわり〕



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