散光 16 - 18
(16)
ただいくら柔らかくなっているとはいえ、乾いた指先を受け入れられる訳ではなく、
内部をまさぐられるとアキラは辛そうに顔をしかめた。
先生はケースの中から小さな瓶を取り出すと中の液体を指に絡めた。
その指を3本揃えて中に潜り込ませる。ヌルヌル吸い込まれるようにそれは根元まで
すっぽりはまり込んだ。
先生は片手でアキラのそこを嬲りながら自分のズボンのファスナーを下ろした。
弾け出るように硬くそそりきったものが現われた。
アキラは、もう先生の方を見ようともしなかった。太く熱い塊が弛んだ秘肉を押し開いてゆっくりと
自分の中に収められる間、ただ漠然と夕闇に包まれていく窓の外の桜を見ていた。
「桜は好きかい?」
体の奥の何かに突き当たる程に深く自分自身をアキラの中に容れ終わり、腰を動かしながら
先生が尋ねて来た。
アキラは答えなかった。声を出す事が出来ないが、頷きも否定もしなかった。
「私は君に桜はよく似合うと思うよ。」
次第に激しく抽出の動きを速めながら、先生はケースに手を伸ばす。
先生が取り出したのは、ひと枝の桜だった。
人さし指より少し長い程度の若枝に一房程度の桜の花がついている。
アキラの中で動きながらその桜の花をアキラの鼻先、頬、そして首へと移動させる。
そして胸、腹部へ運ぶと先生は腰を動かすのを止めて、曖昧に膨らんだアキラのペニスを持ち上げた。
(17)
鋭い痛みが走ったのは次の瞬間だった。桜の若枝はペニスの先端に押し当てられ、
深々と尿道の中を潜らされていく。
「ン!ンン!…ぐう!」
唾液を十分に含んでなお口に噛まされたハンカチの脇から唾液が流れ落ちる。
「本当に、よく似合う…」
アキラのペニスの先で桜の花が震える。
やがて先生が腰を動かしはじめるとそれに合わせてアキラのペニスが揺れ、桜が揺れる。
尿道を刺激される激痛と奇妙な感覚にアキラは声にならない呻き声をあげ、身を仰け反らす。
「うぐううーっ…!!」
パンパンと激しく音がなるほどに激しく先生に突き抜かれ、刺激を与えられアキラの限界を超えた。
尿道の奥と直腸の壁の間を責められ、その瞬間、頭の中が真っ白になった。
背骨まで溶けそうな衝撃に下半身が痺れた。
桜の枝の根元から白い液体と同時に黄色がかった透明な液体が吹き出る。
アキラの両目からも涙が溢れて伝わり落ちた。全身が何度も激しく痙攣した。
「美しいよ、塔矢。君は最高の生徒だ…」
(18)
アキラのその姿を見つめながら、ユン先生もアキラの体内に熱い液体を存分に注ぎ込んだ。
そのままアキラの上にかぶさるようにしてアキラの体を抱き締める。
桜の枝を飲み込まされたままのアキラのペニスは先端からだらしなく液体を滴らせている。
しばらくは止まりそうになかった。
ユン先生はようやくアキラの口から戒めを解き、唇を深く重ね合わせた。
「どうだったかい、塔矢、少し辛かったかな。…でも卒業してもまた、遊びに来てくれるかい?」
顎を持ち上げられアキラは荒い息で先生の顔を見つめる。
味わった事のない絶頂感の熱に浮かされいるような熱っぽい目となっていた。
「はい…ユン先生、また来ます…」
ペニスの上に咲いていた桜は体液と供に散ってアキラの肌の上に白く点在し彩っていた。
―散光・終―
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