禁断の章 16 - 19


(16)
放った直後、解放によりひどい脱力感がヒカルを襲う。
このまま眠ってしまいたい。
はげしい睡魔にヒカルは目を閉じた。
ゴクリ・・・
はっとして目をあける。
たけしがヒカルの顔に視線を合わせ今放たれたヒカルの
精液を飲み干した。
「うまかったぜ!おまえの」
ニヤリとたけしが笑う。ヒカルは、あまりの羞恥に目を逸らした。
「さてと次はオレの番かな・・・」
たけしは、立ち上がり自分のズボンのベルトに手をかけた。
ストンとズボンが落ちる。そして無造作に自分の下着を脱ぎ去ると
たけしは腰を折りヒカルの足をつかみ膝を立たせた。
そしてゆっくりとまるでたから箱でもあけるように
開いていく。
ヒカルは目を瞑り覚悟を決めた。
加賀は、今しかないと思った。
やつらが油断するのをずっとまっていた。
仲間もさっきまでの進藤の痴態に我慢し切れなくて
自分で自分を慰めてやがる。
進藤の声で自分もおかしくなりそうだったが、グッと堪えた。
いいぞ・・
加賀は慎重に近づく。
手には、棒切れが握られていた。


(17)
開くと美しい蕾がたけしの眼面に現れた。
ゴクッと喉を鳴らし、たけしはヒカルの股下に顔を埋める。
「う・・ううう」ヒカルはきつく目を閉じ次にくる刺激に体中を強張らせた。
ふとたけしは蕾に舌を這わせようとして手を止める。
内股に散る赤い痣。
普通ならこんなとこに痣が出来るわけない。
赤い花びらに指を這わした。
ビクリ!
「あ」
痙攣しヒカルはかすかな声を上げた。
「く・・くくくく」
今の声で確信した。おそらくそこはこいつの性感帯・・・。
「おまえ・・もう経験済み?」
たけしはヒカルの赤い痣に手を這わしながら云った。


(18)
「経験済みなら、話は早いや。これからどうするかオレの行動は
把握出来てんだろ?」
たけしはニヤニヤと笑いヒカルの顔を覗き込む。
視線を感じたヒカルは目をおそるおそる開けた。
ヒカルの瞳にたけしの顔とたけしの勃起したソレが目に入る。
でかいソレは、越智の比じゃない。
覚悟していたが、急に恐怖が湧いた。
塔矢よりもでかかった。
塔矢・・・。
オレは越智に脅迫される前、塔矢と一度関係した。
いつものあいつの碁会所で。
検討に華を咲かせ、気づくともう20時を回ってた。
市河さんは、塔矢に戸締まりを頼み先に帰った。
塔矢はなぜか思い詰めてて、しばらく経った後に
思いを告白されたのだ。
オレは驚いてパニクってて奴をなんとか落ち着かせたくて、
おまえのことは嫌いじゃないむしろ好きな方だけど・・・
オレ達男同士だし、ライバルだし、第一オレホモじゃないから。
そこまで云って塔矢があまりにも悲しそうな顔をしたので
もう言葉をつなげられなかった。
しばらく沈黙していた塔矢だったが小さな声で出ていってくれないか・・・
と云った。
顔を見られたくないと今日のことは忘れてほしいとも。
オレは塔矢が今日オレに思いをうち明けたことに関して、これから先
ずっと後悔していくのだろうと思うと、心が痛んだ。
なんとかしたくて項垂れている塔矢の頭を抱き寄せた。
塔矢はびっくりしてたが、落ち着きを取り戻して離してくれと
か細い声を発した。
オレは聞こえないふりして、離さなかった。
なんだか離したくなかった。
塔矢は身体を強張らせていたが、意を決したようで腕を回してきた。
そしてオレを膝に乗っけると、唇をよせてキスをしてきた。
暖かくて優しいキスだった。


(19)
3-959
959 名前:禁断の章 投稿日:02/04/10 23:48
「あああ・・・ああああ!!!」
思考が止まる。快感の波が押し寄せる。
たけしがヒカルの蕾に舌を這わせていくと、ヒカルの背筋にムズカユイ快感が
駆けめぐった。
ヒカルはなんとかその感覚に意識を持っていかれまいとするが、
しょせん無駄な足掻きだった。でもなんとか思考をこらす。
”塔矢!塔矢!”
ヒカルは脳内を侵す快感の中でアキラの名を呼び続けた。
”オレを抱くこの男の腕がおまえのなら良かったのに・・・”
”おまえの愛撫ならオレは受け入れられるのに・・・”
自嘲気味にヒカルはつぶやく。
あの時、塔矢の不器用な愛撫を受けながら、ヒカルはなんだか幸せな気分に
ひたっていたことを思い出す。
いきなり告白されたときは、びっくりしたが嬉しくもあった。
行為中、塔矢は自分にまるで言い聞かせるように好きという言葉を
連発していた。初めてのセックス、それも同性である男との行為にヒカルは
罪の意識と不理解と戸惑いが確かにあったが、塔矢とならいいと自分でも
あきれる理由付けが、存在した。
オレと塔矢のことは他人に、絶対理解できないであろうと思う。
自分は自分に納得出来る理由で彼に身をまかせたのだ。
だが、たけしの愛撫がはげしくなるともう思考が定まらない。
たけしは蕾の中心を集中的に舌先で舐める。時間をかけてねっとり。
ヒカルは快感に流され、たけしを受け入れる為の愛撫に身をゆだねた。
すると強張って閉じてた蕾はだんだん面白いように解かれていく。
舌先を入れてみる。びくっ!!
「あ」ヒカルの身体が跳ね上がった。


(19)
960 名前:禁断の章 投稿日:02/04/11 00:41
むずい感覚、熱いよ・・・。
意に反して、ヒカルの秘所が快楽を求めだした。ヒカルのソコがゆっくり
立ち上がり、蕾はひくひくと疼く。
たけしは、指をヒカルの先走りした精に絡めると潤滑油の役目を
果たすようにさせ、1本目をヒカルの秘所に一気に埋める。
「う・・あ・」異物感と快楽がヒカルを襲った。
ヒカルは一瞬強張るが、なんなく指関節まで呑み込む。
その情景をたけしは、楽しんだ。
「くっくくく」たけしは、薄く笑って指を引き抜くと2本目といわんばかりに
2本の指先をべろりと舐める。
そして2本目をヒカルの蕾に捻り込み、ヒカルの反応を観察した。
2本目も抵抗なく入るのをみて「3本目にいくぞ」と目を瞑って堪えている
ヒカルに聞こえるよう、声を張り上げた。



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