弄ばれたい御衣黄桜下の翻弄覗き夜話 17
(17)
門脇は、官能を隠しきれなくなったそのヒカルの様子にますます獣欲を刺激されて、
腰を打ち振るった。
弱点を知られたヒカルの体は、もはや門脇に逆らえなくなって、強く揺さぶられる
度に背筋を粟立たせていた。
「んあっ、あっっ、っっ、んあっ、ぁんん」
ヒカルの内壁が、絶頂の予感にざわついている。
門脇は、刺激を与えられ続けて敏感になったその内側の粘膜の壁が、いつのまにか
その弱点の部分だけでなく、その周りや、他の違う部分でも感じやすくなって
来ているのに気付いた。
責め続ければ、そのまま腸道全体で感じるようになってしまうのではないだろうか?
今のヒカルは、門脇が陰茎を使って内壁を嬲っただけでも、何がいいのか高く声を
上げた。
そのうち門脇は、抱えたヒカルの膝頭が、断続的に痙攣しだしたのに気付いた。
バビンスキー反射だ。女がオーガズムを迎えるときに起こるその現象が、男にも
同様に起こるのかと、門脇が感心しているうちに、思った通りヒカルの立ち上がった
性器が白い液体を吐きだした。門脇も、つられるように、ヒカルの体内に自分の熱を
吐きだした。
だが、門脇はそれでヒカルを許すつもりはなかった。ヒカルが頂点に押し上げられた
感覚に茫然と虚空を眺めているすきに、腰に抱えた足を下ろし、その片足にまだ
引っかかっていたズボンと下着を脱がせてしまう。靴と靴下も取り去ろうとしたが、
スニーカーの紐を解くのがおっくうだったのでそのままだ。
ついでに、上半身に手を伸ばし、ワイシャツを脱がせ、アンダーに来ていたTシャツも
首元ギリギリまでたくしあげる。
「やめてよ……門脇さん…」
ヒカルがようやく、弱々しく抗った。
「お前をここまでしこんだ奴の名前を教えろよ、そしたらやめてやるよ」
ヒカルは絶望したように、目をそらした。
そこまでして、ヒカルは誰をかばいたいのか。そんなにその男が大事なのか。
正体がわからぬ男への嫉妬心がかき立てられた。
ヒカルの、なだらかな曲線美を持つ綺麗な足を、Vの次に開かせて今度は肩に抱え上げた。
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