大人遊戯 17
(17)
「進藤、お風呂入れる?」
「ン…今はちょっと無理…腰痛いし、お尻がヘンな感じだし…すっごく疲れた」
「じゃあちょっと眠ろうか…僕も疲れちゃった」
「でも、洗濯しなきゃ…お母さんに怒られちゃうよ、これじゃあ…」
「うん、ボクも手伝うよ。ところで、ねぇ進藤、どうだった?気持ちよかった?」
「…よくわかんない。ちょっと良かったけど、疲れるし、腰は痛くなるし…本当にこんなのがセックスなのか?」
「うーん、きっともっと練習すれば進藤も気持ちよくなるんじゃないかな?」
「そうかな…大人もいっぱいしてるから気持ち良いのかなあ?」
「でも、ごめんね。ボク、中に出しちゃったから、もしかしたら進藤、お腹痛くなっちゃうかもしれない…」
「えっ!?マジかよ!塔矢のばかっ!どうしてくれんだよ!」
「本当にごめん、今度はコンドームつけるように気をつけるから…ごめんね」
「今度って…またすんのかよ?」
「うん、練習も兼ねて。またしようね、進藤」
「うーん…また今度な…」
お互いの鼓動を感じながら抱きしめあって目を閉じると、今まで感じた事のない不思議な安心感があった。
ヒカルはまどろみながら、セックスは大変だけど、アキラとこうやっているのは好きだな、と思えるのだった。
<おわり>
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