りぼん 17
(17)
リボンがさわさわと当たって、またオレのがぴくんって反応してしまった。
痛みが襲ってくる。
「死ぬ! 早くしろよっ」
思わず足で塔矢の肩を蹴飛ばした。そしたらオレの中に入ってた塔矢が抜けかけた。
「んぁ……たぁっ! もぉ、うごくなよぉっ!!」
「進藤もじっとしててくれ」
くそぉ、いてぇ、とうやのばかやろぉ……。
「もうすぐ……」
言いかけた塔矢の声がいきなり切れた。
オレはどうしたのかと思って、ぎゅっとつぶってた目を開いた。
塔矢、なんかバカみたいな顔してる。
「目元が赤くなってて、すごく色っぽい……それに痛みに顔を歪めてるのが……」
コイツ! なにをボケたことを言ってんだ!
一言モンクを言ってやろうと思ったのに、できなかった。
「ぁああっ!!」
急に解放されるのを感じた。いや、感じるまえにオレははじけてた。
お腹とかふとももがびっしょり濡れてる。いつもよりたくさん出た気がする。
「赤くなってる……」
塔矢がリボンがまかれていたところをなぞった。
少しヒリヒリするけど、その痛みもなんかけっこう……。
「今度こそ……いい?」
「う、ん……んぁ?」
うなずいたとたん、お腹のなかにあったかいものが入ってきた。
え? まさかもうイッたのか?
「と……や?」
塔矢はブゼンとしている。
「キミのなかに入ってずっと我慢してたんだ。しかたないだろう」
ああ、そうだな。オマエは忍耐があるよ。そんで機動力もな。
たった今だしたばかりなのに、塔矢のがオレの中でどんどん熱をもっていってる。
オレも人のこと言えないけどな。
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