ルームサービス 17
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それからあとは。
知ってのとおりだ。
容赦なかった。
オレは拘束具で机の上にしばりつけられ、その上に食いものをのせら
られて、肛門に浣腸機でスープをそそぎいれられ、その上にすっげえ
ぶっとい栓をされ。
あろうことかそれを他人の目に晒された。
「犬、そっちじゃない、こっちだ、こっちをなめろ」
塔矢が俺の体を一心不乱になめている犬の頭をつかんで位置を変える。
犬ははちみつを塗られたオレのアレを舐めようとしたんだ。
意地でもいかせてくれるつもりがないらしい。
でも犬の舌は執拗で。塔矢の指示も的確で。オレは拘束されたまま、
悶える様を晒すしかなくて、わめきつづけてかすれた声はホントにオレ
が出してんのかと思えるほどいやらしく部屋に響きまくってる。
「ぁあ・・・や・・ひぃっ・・あああああん」
全く、よくこんな声がでるな。
食いモノをのせられた上に、舐めまくられった皮膚は一枚うすかわをむか
れた見たいに、敏感になっていて、その上を蠢く犬の舌の与える刺激は
確実にオレの知覚を刺していく。
涙があふれる。わなないた唇に塔矢の唇が重なる。頬を撫でる黒髪
がオレの頬を流れた涙を吸い込んで動く。
オレが体をひくつかせるたびにかすんだ天井がぶれる。
部屋の中で、オレの体だけが剥き出しにされ、ばらばらにされそうなほど
むさぼられ、快楽を耐え、足掻きつづけている。
なんか、オレ人間じゃなくなったみたいだ。
ただ、刺激されて叫び続ける機械になったみたいだ。こんな信じられない
すがたをヒトに見せて平気でいられるのは。オレが人間じゃないからだ。
そんなことを考えるともう何もかもどうでもよくなってきてオレはもう自分
の声をおさえようとしなくなっていた。
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