禁断の章 18


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「経験済みなら、話は早いや。これからどうするかオレの行動は
把握出来てんだろ?」
たけしはニヤニヤと笑いヒカルの顔を覗き込む。
視線を感じたヒカルは目をおそるおそる開けた。
ヒカルの瞳にたけしの顔とたけしの勃起したソレが目に入る。
でかいソレは、越智の比じゃない。
覚悟していたが、急に恐怖が湧いた。
塔矢よりもでかかった。
塔矢・・・。
オレは越智に脅迫される前、塔矢と一度関係した。
いつものあいつの碁会所で。
検討に華を咲かせ、気づくともう20時を回ってた。
市河さんは、塔矢に戸締まりを頼み先に帰った。
塔矢はなぜか思い詰めてて、しばらく経った後に
思いを告白されたのだ。
オレは驚いてパニクってて奴をなんとか落ち着かせたくて、
おまえのことは嫌いじゃないむしろ好きな方だけど・・・
オレ達男同士だし、ライバルだし、第一オレホモじゃないから。
そこまで云って塔矢があまりにも悲しそうな顔をしたので
もう言葉をつなげられなかった。
しばらく沈黙していた塔矢だったが小さな声で出ていってくれないか・・・
と云った。
顔を見られたくないと今日のことは忘れてほしいとも。
オレは塔矢が今日オレに思いをうち明けたことに関して、これから先
ずっと後悔していくのだろうと思うと、心が痛んだ。
なんとかしたくて項垂れている塔矢の頭を抱き寄せた。
塔矢はびっくりしてたが、落ち着きを取り戻して離してくれと
か細い声を発した。
オレは聞こえないふりして、離さなかった。
なんだか離したくなかった。
塔矢は身体を強張らせていたが、意を決したようで腕を回してきた。
そしてオレを膝に乗っけると、唇をよせてキスをしてきた。
暖かくて優しいキスだった。


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959 名前:禁断の章 投稿日:02/04/10 23:48
「あああ・・・ああああ!!!」
思考が止まる。快感の波が押し寄せる。
たけしがヒカルの蕾に舌を這わせていくと、ヒカルの背筋にムズカユイ快感が
駆けめぐった。
ヒカルはなんとかその感覚に意識を持っていかれまいとするが、
しょせん無駄な足掻きだった。でもなんとか思考をこらす。
”塔矢!塔矢!”
ヒカルは脳内を侵す快感の中でアキラの名を呼び続けた。
”オレを抱くこの男の腕がおまえのなら良かったのに・・・”
”おまえの愛撫ならオレは受け入れられるのに・・・”
自嘲気味にヒカルはつぶやく。
あの時、塔矢の不器用な愛撫を受けながら、ヒカルはなんだか幸せな気分に
ひたっていたことを思い出す。
いきなり告白されたときは、びっくりしたが嬉しくもあった。
行為中、塔矢は自分にまるで言い聞かせるように好きという言葉を
連発していた。初めてのセックス、それも同性である男との行為にヒカルは
罪の意識と不理解と戸惑いが確かにあったが、塔矢とならいいと自分でも
あきれる理由付けが、存在した。
オレと塔矢のことは他人に、絶対理解できないであろうと思う。
自分は自分に納得出来る理由で彼に身をまかせたのだ。
だが、たけしの愛撫がはげしくなるともう思考が定まらない。
たけしは蕾の中心を集中的に舌先で舐める。時間をかけてねっとり。
ヒカルは快感に流され、たけしを受け入れる為の愛撫に身をゆだねた。
すると強張って閉じてた蕾はだんだん面白いように解かれていく。
舌先を入れてみる。びくっ!!
「あ」ヒカルの身体が跳ね上がった。



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