平安幻想異聞録-異聞- 番外 18 - 19


(18)
男が終わった後も、ヒカルの涙は止まらなかった。
男に強引に犯され、陵辱され、嬲られているにもかかわらず、
その最後の瞬間にまごう事無き悦びを感じてしまっていた自分が
信じられなかった。
男にじらされ追い立てられて、「欲しい」と口走ってしまった自分の
擦れた声が、耳にこびりついて離れない。
あの瞬間、確かに自分はもっと強い何かを、指よりもしっかりと
自分の中を埋めるものを欲していた。
自分の体だけではない、ずっと深いところの何かが壊れてしまった気がした。
今この瞬間は、自分をなぶり陵辱する男達よりも、自分自身の方が憎かった。
「ぼうず、ヨクてヨクてしょうがなかったって顔してるぜ」
そむけていたヒカルの顔の顎を男が強引に掴んで上を向かせる。
「ヨかったって、正直に言えよ」
男の言うように、自分は今、そんな顔をしているんだろうか?
……しているのかもしれない。
また、涙があふれた。
「泣くほどヨかったかよ」
男が笑った。
見たくなくて目を閉じた。
このまま意識を手放してしまえたらいい。
男がヒカルから離れる気配がした。
ぱんっっと大きな音がして、ヒカルは強い力で頬をはたかれた。
無意識の世界に逃げ込もうとしていたヒカルは、痛みよりも、
その音の方に驚いて目を開けた。
――目の前に、4番目の男の小山のような体が覆いかぶさっていた。


(19)
それは、竹林に引き込まれたときに、最初にヒカルの四肢をからめとり、
竹に戒めた大男だった。
ヒカルの体の3倍はありそうな、その体格。他の夜盗風の男達と
比べても二回りは大きい。
この男が、ヒカルの上にのし掛かり、ヒカルの頬を打ったのだ。
「休むには早すぎるぜ」
男が着物の前をはだけた。
すでにそこにそそりたっていた男の鉾は、体格と同じように、
他の男達のよりも一回り、いや二回りほども大きかった。
「やだっっ、………!」
本能に近い部分で感じた恐怖に、ヒカルは手足の戒めのことを忘れ、
思わず暴れていた。
今でさえ苦しいのに、あんなものが入ってきたら、自分はきっと壊れてしまう。
だが、その暴れるヒカルの手足を、男はいとも簡単におさえつけると、秘門の入り口に、
自らの肉槍の先端をそえた。
「…やめて……」
男は、ヒカルの怯えた瞳を楽しんでいるようだった。
熱い槍の先の方だけを、わずかに中にくぐらせる。
「いや……お願い……」
男は容赦なく、自分の槍をヒカルの体につきたてた。
「あぁーっっ!!」



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