ルームサービス 18 - 19


(18)
だが、突然。
「わあ・・・ああああ・うっ」
飛んでた意識を引き戻された。
目を見開いて痙攣した。机の上で体が弓なりに反るのがわかる。
「あ・・う・・やめ」
塔矢の指が肛門に入ったのだ。そこは散々にいじめられたせいで、とてつ
もなく敏感になってしまっていた。
舌よりも指の方が刺激が大きい。しかし塔矢の指は容赦なく入り込んできて
外気に晒されて充血したそこで、激しく動き回った。
「わあぁっああぅ」
あまりにもオレの悲鳴がすごいので塔矢は心配になったらしい。
「指だとつらい?」
言って足の間に回って顔をうずめようとする。
だが、それを見た瞬間。
「や・・・やだっつ!!!」
オレは全身で叫んだ。
「やだ。絶対やだっなめるなっ!ヤメロっ!!塔矢!」
オレは力を振り絞って叫ぶ。
きょとんと塔矢がオレを見詰める。
「どうしたの進藤?」
「だって・・・」
「だって?」
「だってそこ舐めた後の塔矢にキスされるのヤダ・・・オレ」
犬の唾液がまざるじゃないかよ。
・・・・・・・・・


(19)
言ったアト、オレはおかしくなってハハと笑った。
何言ってんだ。一体。
こんなとこでこんなふうに縛られて、悶え狂って。足をひろげ
て親にさえ・・・・佐為にさえ晒したことのない。内臓の奥を
ヒトの目に晒して。
でも・・・・。
突然、塔矢が狂ったようにキスをしてきた。頬に、首筋に、唇に
何回も何回も。
オレも泣きながらそれに答える。
好きなんだ。
オレは塔矢が好きなんだ。こんな目に合わされても。変態でも。

なあ・・・塔矢・・・塔矢。
佐為も知らないオレがそんなに見たい?

「進藤・・・進藤・・・・」
塔矢がオレを呼びながら抱きしめてくるのがうれしくて、オレは
また泣いてしまった。



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