○○アタリ道場○○ 19


(19)
──大自然と人間の熱い戦い
そんなキャッチフレーズが、ボクの脳裏にとっさに浮かびあがります。
でも、その戦いの結末をボクは見届けることは出来ませんでした。
サメのヒレに噛みついた緒方さんは、ボロボロになり逃げていくサメに
懸命にしがみついたまま、
「フカヒレ──!、キャビア──!」
とだけ叫ぶと、キラリと海の彼方に光り輝き、そのまま姿が見えなくなりました。
「緒方さん、キャビアに出来るサメが生息するのはカスピ海沿岸です」
ボクはそっと教えてあげました。(←心の中で)
ボクは、このメンバーで出かけるのは、もうこれっきりにしようと固く強く
心に誓いました。
・・・・・・ああぁあああ、お父さん・・・・、あっという間に陽が暮れて辺り一面の海
が金色に染まりました。
心和む風景だとは思うんですが、生憎ボクの心の中はブリザードが吹き荒れて
いて、イマイチ感動できません。
ある意味で今年は、とても思い出残る印象深い夏になりそうです。

・・・・・お父さん、南の空に一番星が見えます。
なぜか、その光がボクの目にとても沁みるんです。



・・・・・・ううっ・・・・・早く家に帰りたい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はあぁ。(←溜息)

(おかっぱの国から2003・夏ノ巻  完)



TOPページ先頭 表示数を保持: ■

PC用眼鏡【管理人も使ってますがマジで疲れません】 解約手数料0円【あしたでんき】 Yahoo 楽天 NTT-X Store

無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 ふるさと納税 海外旅行保険が無料! 海外ホテル