アキラとヒカル−湯煙旅情編− 19
(19)
アキラの舌が甘く熱く加賀に絡みつく。
不安なのだろうか。加賀にしがみ付き、まるで乳飲み子のように一心に吸い付いてくる。
加賀は背に回された腕を優しく解くと、再びアキラの胸元を開き、覗く小さな突起を舌先で転がし、指で右の突起を摘み上げた。
「はっ・・・あっ。」
アキラは自身の声を殺そうと手の甲を口に押し当てる;。
「やめろ、なんて言っても、もう止まんねえからな。」
涙の滲んだ瞳に口付けし、アキラの身を起こし背中を向けさせると、貝の口に結ばれた浴衣の帯を解いた。
アキラを後から抱きかかえる形にし、浴衣を肩口まで捲くった。
華奢な肩・・・切りそろえられた漆黒の海が揺らめき、加賀を誘う。引き寄せられるように顔を埋めると、髪の香りが加賀を幻惑する。
強い衝動が加賀を支配し、後ろ手で強くアキラを抱きしめた。
黒髪を寄せて、うなじを露出させ、そこから肩先にかけて舌を這わせながら突起を親指と中指でつまみ人差し指で先端を弄る。
「あ・・・ぁぁん・・んっん」
突起を弄られると、それに呼応するように、アキラはぴくんと何度も背を反らせた。
胸にもたれかかるアキラの脚を広げさせ下着の上からペニスを撫でる。
突起を刺激しながら、すでに分泌物でぬるぬるになった下着の染みの部分を擦るとアキラは泣き声をあげた。
すっかり脱力したアキラの腰を浮かせるようにして下着を取り去ると、硬く勃起したアキラのペニスが現れた。
「デカクなったな。」
右手でこすりあげるようにしてペニスを扱くと、アキラはイヤイヤをするように暴れた。
「や・・・だ・・・恥ずかしい。」
「男同士だろうが。何を恥ずかしがることがある。」
それでも、アキラが腕から逃れようとするので、加賀は仕方なく部屋の照明を落とした。
枕元に置かれた行灯のぼんやりとした灯りの中でやっとアキラは大人しくなった。
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