平安幻想異聞録-異聞- 番外 19


(19)
それは、竹林に引き込まれたときに、最初にヒカルの四肢をからめとり、
竹に戒めた大男だった。
ヒカルの体の3倍はありそうな、その体格。他の夜盗風の男達と
比べても二回りは大きい。
この男が、ヒカルの上にのし掛かり、ヒカルの頬を打ったのだ。
「休むには早すぎるぜ」
男が着物の前をはだけた。
すでにそこにそそりたっていた男の鉾は、体格と同じように、
他の男達のよりも一回り、いや二回りほども大きかった。
「やだっっ、………!」
本能に近い部分で感じた恐怖に、ヒカルは手足の戒めのことを忘れ、
思わず暴れていた。
今でさえ苦しいのに、あんなものが入ってきたら、自分はきっと壊れてしまう。
だが、その暴れるヒカルの手足を、男はいとも簡単におさえつけると、秘門の入り口に、
自らの肉槍の先端をそえた。
「…やめて……」
男は、ヒカルの怯えた瞳を楽しんでいるようだった。
熱い槍の先の方だけを、わずかに中にくぐらせる。
「いや……お願い……」
男は容赦なく、自分の槍をヒカルの体につきたてた。
「あぁーっっ!!」



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