しじま 19
(19)
進藤はいぶかしそうにボクを見る。
「なんだよ、塔矢」
「見たい」
「なにを?」
ボクはもう外されて、ティッシュにつつまれたコンドームを指差した。
「きみがどのくらい出したのか、見たい」
みるみるうちに進藤の顔が耳まで赤くなっていく。
恥ずかしがっているのか?
「し、信じらんねぇ! 変なこと言うなよ、このバカッ」
……怒っているのか。なぜだ?
「見たっていいじゃないか。ボクはきみがどれくらい出したのか知りたいんだ」
「知らなくていいんだよっ、そんなことは!」
ボクの手を振り払い、進藤は大量のティッシュに精液をしみこませていった。
白い山が枕元に出来上がる。
「もったいないな」
「おまえが悪いんだろ! ったく……」
進藤がキスしてきた。首筋から肩におりて、背中のほうにまわっていく。
乳首をいじられながら、ふとんの上にうつぶせにされた。
ボクは後ろに手をやって、進藤のものに触れた。すでにゴムがしてあった。いつのまに?
それにそれはすでに硬くなっていた。
「もうするのか? かまわないけど、もっと時間を置いてからにしたほうが良くないか?」
「おまえ、いつもオレがそう言っても、きいてくれないじゃん」
ボクの尻に、進藤が腰をすりつけてくる。
「塔矢、入るぜ」
声をかけられたのと同時に、下肢が重くなった。
二度目は痛みと、うずきを感じた。突き進められると、身体が前へとずれていく。
だからシーツをつかんで位置を固定した。だけどそうすると衝撃が倍以上になった気がした。
それでも切り裂かれるような痛みはなかった。
どころか、今まで感じたことのないものがせり上がってきた。
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