昼下がりの遊戯 19 - 20
(19)
「な…そんな事できな…ッ!」
ひとりで快楽を貪っていた事を、知られただけでも恥ずかしいのに
目の前で行為を行うだなんて、羞恥心で死にそうになる。
「出来ないの?こんなにもココを勃たせておいて…」
言いざまヒカルのペニスを人差し指で弾いた。
「あぁ…!!」
硬く勃ち上がり、先端からは粘着質の涙を流す鮭肉色の肉塊は、
爪の擦れる微かな衝撃にすら過敏に反応してしまう。
(20)
ヒカルは、もうアキラに逆らうことが出来なかった。
ヒカルが、泣きそうな顔でアキラを見つめた。ヒカルの潤んだ瞳を見ても
アキラの心は揺らがない。むしろ、その頼りない表情を楽しんでいるようだった。
ヒカルは覚悟を決め、ベッドの上に俯せになった。恥ずかしくて堪らないが、
このまま、放って置かれるのはもっと辛い。
「いい子だね、進藤…。ボクに良く見えるようにするんだよ…」
頭上からアキラの声が降ってきた。
ヒカルは黙って、尻を高く上げた。
頬をシーツに押しつけた。無理な体勢に息が詰まりそうだったが、我慢した。
ヒカルは躊躇いながら、そろそろと指を後ろの穴へ入れた。
「あ…ん…」
指をゆっくりと前後させた。
「一本じゃ足りないだろう?」
アキラの声に促され、一本、また一本と増やした。
「くっ…あ…あぁ…」
アキラの視線をそこに感じて、ヒカルの動きはますます激しくなった。
「はぁん…あ…あぁん…」
ヒカルは自分の行為に溺れ始めた。羞恥と快感に喘ぎ、肌は桜色に染まっている。
「―えっ?」
突然、アキラが、ヒカルの腰を掴んだ。そして、後ろを嬲っているヒカルの
指を引き抜いた。途中で行為を止められ、ヒカルは戸惑った。
と、同時に、後ろに何かがあてがわれた。
まさか――――――!?
「嫌だ!」
と言おうとしたが、口から漏れたのは声にならない悲鳴だった。
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