Eternal Promise 2


(2)


ぱちっ。そこで目が覚めた。
額から、汗がひとすじ流れ落ちる。
ボクはしばらくの間、硬直した体制で、天井を食い入るように、凝視していた。
――見てはならないものをみてしまった。
もしあの夢が、もう少し、長く続いていたら、ボクは進藤に向かって、こう呼びかけていただろう。

『……倉田さん…?』

何で、あんな夢を見てしまったんだろう。
10年…といえば、ボク達は30前。中年太り、というには、まだ早過ぎないか?
 
――しばらくして、夢の余韻が消え、ようやく気持ちが落ち着くと、ふいに耳につく小さな寝息。
隣りを見ると、すうすうと穏やかな呼吸で眠っている進藤がいる。
子供の頃に比べると、シャープになった顎のライン。
顔は大人びて、体つきも、成人男性に近づいてきている。
身長はボクより2センチ高いだけなのに、体重は進藤のほうが、数キロ重い。



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