初詣妄想 2
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「あの、今日は初詣にいくんじゃあ……」
近くのビルの地下へと降りようとする俺に、アキラたんは不安げに声をかけてきた。
「うん、そうだけど、先に腹ごしらえした方がいいかなと思ったんだけど…。
大丈夫だとは思うけど、でも今日、日曜だし、もし混んでたら
お昼食べそこねちゃうかもしれないかなって」
「あ………そう、かな…」
「この店、すごく美味しいっていうから、アキラたんと来たいって
ずっと思ってたんだけど、どうかな?」
そんな俺の言葉に、アキラたんは「じゃあ、先に食べようか」と微笑んでくれた。
そう。この店は、俺のリサーチによると、雑誌に載ったりはしないものの、
近所のOLさん達の間で評判の店だ。ビルはちょっと小汚いし、
殆どカウンターしかない小さな店だけど、アキラたんにはやっぱり
美味しいものをご馳走したい。
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