少年王アキラ 2


(2)
とりあえず>869の続き。続き書きたい奴いたら頼むよ。

アキラ王は涙に濡れた頬を拭いもせず叫んだ。王は生まれた時から生っ粋の
王子様なので、自分で顔というものを拭いたことがないのだ。
「答えてくれ座間……!!」
レェスのハンケチを手に、執事はオロオロと少年王の周りを歩き回る。その
度に胸ポケットに忍ばせたスズランの香りが可憐に舞った。
執事は、とにかく可憐な趣味をしていた。
「あの…コスモスは花びらの数が8枚なんです…」
「だから何だというのだ?」
「スキから始めると、どうしてもキライで終わるようになっているのでは」
「ボクにキライから始めよと言うのか!? ふざけるなっ!」
少年王は自分のボキャブラリーの中で最大の侮蔑を込めた言葉を叫び、また
ベッドに顔を埋め泣いた。
「そんな酷いことをいう執事なんて……ひっく、後でお仕置きだ……!」
「ええっ! そんな………」
レェスのハンケチを握り締めて怯えながらも、執事は身体の奥に眠る甘美な
思い出に一瞬浸った。
 鞭を振るう王の美しい姿は天下一品である。その華麗な鞭さばき故、父王
は早い時期の隠居を決意したと謳われるほどだ。



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