嘆きの少年王 2


(2)
放置プレイなどという言葉は何よりも自分には相応しくないはずなのに。
そう思って、アキラ王は悔しさに下唇を噛んだ。
なぜ、このボクがこんな目にあわなければいけないんだ。
「なぜだ。なぜなんだ。新章はボクとレッドとの物語ではなかったのか…?
そんなにも、レッドは sai のことを忘れられないのか?
キミの生涯のライバルはこのボクじゃなかったのか?
キミはそれともボクよりも、あんな門脇とか言う鼻のでかいヤツが好きなのか…?」
アキラ王の目から真珠のような涙がこぼれおちた。

「それは…、」
こらえ切れない涙を、だがなんとかこらえながら、楽隊員の一人は言った。
「わたくしたちもつろうございます。アキラ王の華麗な姿が拝めない週刊ジャムプなど、
どんな意味がありましょう。」
「そうです、王よ、こうなったら、偏執部に抗議するしかありません!」
「いえ、抗議などでは甘い。不買運動です。
わたくしも城内、いえ、王国のもの供全てに呼びかけましょう。
来週のジャムプは購入してはならない。どうです、王よ。わが王国のものが全て
不買運動に賛成すれば売上がた落ちは必須、偏執部も王を登場させない愚かさを
思い知る事でございましょう。」
「そ、それは…」
アキラ王はうろたえた。自分が撮影に呼ばれなかったのは悔しい。だがそれはそれ、
これはこれである。愛しいレッドの豪華夏色ポスター。水鉄砲にはしゃぐレッド。
不買運動どころか、王国に出回るジャムプ全てを買い占めてしまおうかとまで思っていたのに。



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