守って!イゴレンジャー 2


(2)
「大変!レッドが捕まった!」
騒ぐ奈瀬に、和谷が突っ込みを入れる。
「レッドが捕まった時、お前ボーッと突っ立ってただけじゃねェか!」
「だってグリーン、アイツ怪人のクセにダンディなんだもん!」
「でも総資産額はボクの方が上だね」
「そんなの今は関係ねーだろ、イエロー!」
「みんな、頼むから攻撃してくれ…して下さい…」
泣きそうな伊角の声に和谷たち3人は我に返った。
そうだ、今は何よりもヒカルを取戻す事が先決なのだ。
「私から行くわ!くらえ、“明日に繋がる碁石バズーカー!”」
バズーカーの先からオガタン星人めがけてピンク色の碁石が飛んで行く。
「フン」
オガタンはスーツの前身頃で碁石を難なく叩き落とした。
「生娘に用はない」
「何、アイツむかつくー!」
「次はオレだ。“ハガシ流星剣!”」
伊角の青い剣先がオガタンを襲う。
「今度は反則技か…甘いな」
カキーン。オガタンはライターで剣を受け、そのままはね返した。
「反則するならもっと腕を磨いてから来い」
「…やはり…右からアテた方が良かったんだ…」
「ブルー、反省は後ろでやってくれ!」
「どうする、グリーン。あの様子じゃボクの“トントンミサイル”も
 通用しないよ」
越智は、オガタンの力を冷静に分析する。
「ああ、オレの“公団ハリケーン”もダメだろうな」
「みんな諦めちゃダメだ!っていうか、早く助けろ、バカヤロー!」
敗戦ムード漂う仲間に、ヒカルが冗談じゃないとゲキを飛ばす。
ヒカルはいつの間にか縛られ、柱にくくりつけられていた。
「レッド…やっとキミを捕まえた」
アキラの白馬がヒカルに近付いてくる。
イゴレッド、貞操の危機!
どうなる!?どうする!?好手戦隊・イゴレンジャー!!



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