恋 Part 4 2


(2)
僕は息を潜めて、ヒカルを見つめている。
彼はいま、僕にまたがり、僕を自ら迎え入れ、息を整えている。
乱れた金色の前髪の隙間から、固く閉じた瞼と眉間に刻まれた翳りが見える。
それは、苦痛を耐えているからに他ならない。
「ヒカル……」
少し心配になって声をかける。
返事はない。
僕の浅ましいペニスは、固く張り詰めてヒカルの甘い熱と柔らかい肉を楽しんでいるのに、ろくに解しもしないで受け入れたヒカルは、痛みを遣り過ごすために、僕の存在を忘れてしまう。
「痛むんだろう? 一度……、離れて……」
言葉途中でヒカルは激しく首を横に振る。いやだと首を振る。
「いい……、せっかく…いれたのに……」
そう言うと、彼は無理矢理腰を浮かした。
冷たい尻肉が、僕の熱い下腹部から離れる。
「ヒカル!」
ギリギリのところまで引いた後、彼はまた腰を沈める。
ヒカルは苦しそうにうめき、僕は思わず甘い声をあげていた。
「塔矢、気持いいんだろう?」
僕の胸に手をついて、ヒカルは尋ねる。
その伺うような視線が僕は辛い。
彼と間違いなく体を繋げているのに、どうしてこんなに遠く感じるんだろう。
「ヒカル……少し…じっとして」
僕は慌てて、彼の動きを言葉で止める。
「もう少し馴染ませてから……ね?」
言葉だけでは足りないから、僕はヒカルの細い腰を左右から両手で拘束する。
「そのほうが……僕は感じるんだ……」
セックスの最中に言葉を選んでいる。



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