初めての体験 Aside 番外 2


(2)
 だが、意外にも進藤は怒らず、軽く流した。
「見てな!塔矢なんかすぐに捕まえてやるから。」
捕まっているよ。進藤。ボクは、キミが好きで堪らないんだ。逃げるわけないじゃないか!
 やれるもんなら、やってみろ―――――と、怒鳴る北島さんに、進藤は「楽しみにしてな」と、
アカンベをした。ああ!進藤、もったいない!北島さんなんかにそんな可愛い舌を見せてやること
なんかないのに……気前がいいな。そんなところも大好きだ。
…………それにしても北島め…!進藤がこの四ヶ月のうちに精神的に成長していて
くれたからよかったものの…以前の進藤のままだったらと思うと……。身体が震える。
 彼は自分の罪をまったく理解していない!ボクの楽しみを全部潰しておいて、それに
気付いていない。この四ヶ月の間に、幾つイベントがつぶれたと思っているんだ!?
 まずは、はずせない誕生日イベント―――
『塔矢、誕生日おめでとう。』
『ありがとう、進藤』
モジモジする進藤。
『どうしたんだい?』
わかっていて訊くボク。
『……プレゼントはオレだよ。チュッ』
そして―――――――――――こうなるはずだったのに……。



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