平安幻想異聞録-異聞- 番外 2 - 3
(2)
足に痛みが走った。見るともう一人の男が、突き上げられる度に
ゆれるヒカルの足に噛みついて、なめ回していた。
更にもう一人の男がヒカルに覆いかぶさり、ヒカルの鎖骨にかみついた。
そこから男のガサガサに乾いた唇と、ぬめる舌が、その肌を喰らうようになぶりながら
ヒカルの胸へと下っていく。
その間にも、ヒカルの中に入った男は息付く暇もなくヒカルを攻め続け、
ヒカルが悲鳴を上げるのを楽しんだ。
「…やだ……やめ……あぁっ…はっ……あっ…」
まるで、野犬の群れに、群がられ、よってたかって引き裂かれる、野うさぎのようなさまだった。
抵抗したくても、繰り上げられた手足は、更に男達に押さえ込まれ、
痛みと、無理やり与えられ続ける快楽のために、手にも足にも力が入らない。
「その辺の女より、よっぽど綺麗な肌じゃねぇか」
「おうよ、ここの締めつけ具合も尋常じゃねぇ」
「早くオレと代われよ」
「せくな、せくな」
「オレのを口に銜えさせてもいいか?」
「やめとけやめとけ、食いちぎられるぞ」
揺すられて、嬌声を上げ続けるヒカルの髪を、男の一人が
つかんで、ヒカルの顔を持ち上げた。
目の前に反り返った男のモノが押し付けられた。
「くわえろよ」
顔をそむけると、強く頬を打たれた。
強い力で、無理やり顎をつかまれ、口が開かされる。
そこに固くなった男のものが押し込まれた。
(いやだ!)
ヒカルは口の中に入ってきたそれに重いきり噛みついた。
「このガキ!」
(3)
男が慌ててそれを引き抜き、再びヒカルの頬を打った。
「なんてことしやがる!」
持ち上げられていたヒカルの頭が、今度は、万力のような男の力で
グイグイと地面に押し付けられた。
「おいおい、それくらいにしとけよ。後の楽しみが無くなるだろ」
ヒカルのももをなめ回していた男が言った。
同時にヒカルを突き上げていた男は、いよいよ最後の時が近づいたらしく、
さらに抜き差しする腰の動きを激しくする。
「やっ、あっ、あっ、あぁっっ!」
断続的にあがるヒカルの悲鳴は高くなり、竹の根元にくくられたままの足先が、
おこりにかかったように震えた。
「あん、ああぁ!」
ヒカルの高い声と同時に、男が秘門の奥に、自らの精を放つ。
いつしか勃ち上っていたヒカル自身のモノも、耐えきれないように、
その先から白い液体を飛ばした。
ヒカルの体がぐったりと弛緩し、荒い息が収まる間も無く、
最初の男のモノが引き抜かれると、次の男の固いものが押し入ってきた。
「う…くっ……」
苦しい。
これからされることを避ける事ができないなら、せめて休ませて欲しい。
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