平安幻想異聞録-異聞- 番外 20
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ヒカルの体が反り返った。男はグイグイとかまわず、ヒカルの中に割り入ってくる。
男の太いモノに貫かれる苦しさに、ヒカルが首をふった。
「あ……あ……いや…」
内蔵を押し上げられる感覚にヒカルが嗚咽をもらす。
「いた……あ……」
男のモノに徐々に体の奥まで割り裂かれ、中の中まで犯されていくのがわかった。
ヒカルは薄く目をあけた。
苦しむ自分をギラギラと獣の目をした男達が見つめているのが目に入った。
「うん……あ……」
男のモノがついにヒカルの最奥に到達した。その根元までがいっぱいに
ヒカルの秘門をひろげて、そこにささっていた。
男が様子を見るように少し腰をゆすった。
「やぁ………」
ヒカルの中をみっしりと占領する男の肉槍は、
意識せずとも、ただ行き来するそれだけで、ヒカルの内壁を擦り上げ、
その一番弱い部分を強く刺激するのだ。
息のつまる圧迫感にヒカルは身をよじる。
これから何をされるかなんて、もうわかっていたけど、怖かった。
ただ、男のモノを飲み込んでいるだけでさえ、こんなに苦しいのに、
これ以上の段階へ男がすすんだら、自分はどうなってしまうんだろうと思った。
だから、無駄とわかっていても、言わずにはいられなかった。
守るべき矜恃など、もはやなかった。
「…や…めて……」
男の腰が動き始めた。
ただ、ヒカルを啼かせるために。
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