パッチワーク 20
(20) その夜、僕は自問した。 僕は森下先生が父を守ったようにヒカルを守ることができるのか。 僕は今までヒカルが僕から離れていくことをおそれていた。 ヒカルを守るためならば自分からヒカルと離れることができるのか。 そして、自分をそして自分の碁を犠牲にしてまでヒカルを守ることができるのか。 僕は答えが出せなかった。