りぼん 20


(20)
なんてちょっと感傷にひたってたら、塔矢がオレの耳元でうっとりとささやいた。
「今日はすごく積極的に動いてくれたね」
どうしてそういうことを口に出して言うんだ、コイツは。
呆れてると、塔矢がオレの唇を指ではしからはしまでゆっくりとなぞった。
「こっちにも、入れたいんだけど」
甘えるような声で言う。せっかくうまいもん食べたのに、どうしてオマエのをくわえなきゃ
いけないんだ……。
オレはノロノロと起き上がって、腰を浮かした。そしたら、精液と一緒に塔矢のが出てきて
なんだかメチャクチャ恥ずかしくなった。
「進藤、ダメか?」
誕生日のワガママだからって、何でもかんでもきいてもらえると思ったら大間違いだぞ。
――――オオマチガイ、だぞ。
身体をずらしてオレは塔矢のペニスをつかむと、塔矢の顔をうかがいながらしごいた。
コイツのいうことをきいてやるのは、しなかったらまた下のほうに突っ込まれるからだ。
それが嫌だから、口でしてやってるんだ。
勃ちあがってくると、今度は根元から先までまんべんなく舌で舐める。
う、やっぱり苦い。あんまり味わわないように、唾液をのみこまないで塔矢のにすりつけて
いく。そしたらピチャッて音がして、握ってたものがまたグンって大きくなった。
塔矢は上半身を起こして、ひざまずいてるオレの髪に指をさしいれて引っ張ったりしてる。
「ん、すごく、いい……っ」
息をつめてそう言うと、右手でオレのほっぺを撫でてくれた。
オレの舌や指の動きに塔矢が反応してくれる。
口を大きく開けて、オレは塔矢のを口に含んだ。あごが痛いけど、それでも頭を動かす。
二度も出してるから、塔矢はなかなかイこうとしない。
でもペニスはますます大きくなってくる。なんかオレ――――
「しん、ど……?」
「ゴメン、もう一回欲しくなった」
「ええ!? ちょっと、まっ、しんどうっ!」
塔矢がうろたえてる。へへ、ざまあみろ。
そんなふうに思いながら、オレはまた腰を落としていった。



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