失楽園 20
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ヒカルの人差し指の第2関節部分は吸われた強さで赤くなっていたが、歯を立てた跡はなかった。
「…こんな調子でオレを吸ってくれるなら咥えさせてやってもいいが」
緒方はその手を取り、傍で立つアキラに近づけて確認させる。アキラは軽く目を伏せ、決して
顔を上げようとはしなかった。
緒方は呆れたように肩を竦ませ、ヒカルの右手をベッドの上に放った。
カチャリ……と金属の触れ合う音が部屋に響く。緒方がベルトを緩めた音だった。
「――やっぱり噛み千切られそうだな。オマエにも、アキラくんにも」
緒方はククと喉の奥で笑いながらスラックスのボタンを外すと、ひどくゆっくりとした仕種で
ジッパーを下ろす。
自分の身体を抱きしめて目を閉じていたアキラは聞きなれたその音に反応した。顔を上げ、
緒方が自分の前立てを開き、自分のジュニアをズルリと取り出すところを凝視している。
赤黒い緒方のそれは半勃ちの状態だったが、それでも十分の質量を感じさせた。
「さっきから…イイ思いをしてるのはオマエだけだろう?」
自分の性器の逞しさを見せつけるように、緒方は側面に軽く指を滑らせ2・3度撫でた。
それだけで緒方の牡の部分はより硬度と巨きさを増したようだった。
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