スノウ・ライト 20
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アキラ王子はヒカル姫のうるわしい瞳にくぎづけとなりました。
「ああ、美しいヒカル姫。ボクの花嫁になってください」
アキラ王子は手をさしのべました。ヒカル姫はその手にそっと自分の……。
「やっぱり納得できない!! 何で進藤がお姫さまなのよ! おかしいじゃない!
普通はわたしでしょ!?」
『奈瀬くん! ここはきみの出番ではないよ!』
「なのにこんないじわるな継母の役なんて冗談じゃないわ! わたしは碁会所のおやじを
手玉にとっちゃうくらい、いい女なのよっ」
「自分でいい女だなんてよく言えるね」
「越智! うるさいわよ!」
ガタガタガタッ!!
「ここはヒカルたんハアハアが集まってるんだから、ヒカルたんがヒロインで当たり前
だろ!!」
「そうだそうだ! ヒカルたんこそが俺たちの光なんだ!」
『お客様! どうかお席をお立ちにならないでください! どうかどうか!』
「ヒカルたんバンザイ! 存分に俺たちをもてあそんでください!」
「ハアハアハアハアハアハアハアハアハアハア!!!」
「進藤! こんな人たちを相手にする必要なんかない! キミの相手はボクだけだ!」
「と、塔矢、落ち着けよ! おまえまで取り乱してどうするんだよ」
「だいたい、いつになったらキミはボクの気持ちに応えてくれるんだ!」
「おい塔矢! 俺たちだっているんだぞ!」
「キミたちがボクにかなうとでも?」
「何だよ! その笑いは! ちょっと強いからって調子に乗るなよ!」
「ちょっと? キミたちとボクの差がちょっとだとでも思っているのかい?」
「どういう意味だよ!」
「ああ、もう! みんなやめろよ! やめろったら!! 〜〜〜オレ、もう帰るっ!」
『も、もうダメです! カ、カーテンを!! カーテンを早くおろしてください!』
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