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「…進藤!」
目に飛び込んできたその異常な光景に、アキラは衝撃のあまり手にしていた学生鞄を落とした。
そんなアキラの姿を確認したヒカルは、アキラを魔の手から逃すべくありったけの声で叫び、迫り来る危機を告げた
「来ちゃダメだ塔矢!!逃げろッ!!」
「おっと、そうはさせるか」
下卑た笑いとともに背の低い男が素早くアキラの腕を掴む。
「くっ、何をするんだ!離せ!」
毅然とした態度で腕を振り払おうとするアキラの眼差しに、男は恍惚とした表情を浮べ、さらに強い力で細腕をねじり上げた。
「そうはいくかよ…こっちは二年越しなんだぜ、塔矢クン。
 ようやく念願かなうんだ、おとなしく言う事聞いてくれるよね」
「ふざけるな!何故ボクが!」
「いいのかな、そんなこと言って。お友達のヒカルクンはイイ子にしてくれてるよ?」



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