Shangri-La第2章 21


(21)
「こら、アキラ、止めないか」
病的なまでに行為を急くアキラを制すのはなかなかに大変で
それでもなんとかアキラを抑えると、アキラは
負の感情が全て入り交じったような表情で緒方をじっと見た。
「そんな事したら、いくら何でも、辛いだろう…」
両手で顔を挟み、子供に言い含めるようにゆっくり話すと
アキラの顔が悲しげに歪み、緒方の胸に埋められた。
「…それとも、痛いのが良くなったか?ん?」
そっと胸元を弄ってやりながら訊ねると、暫くしてアキラは
緒方にしがみついたまま、微かに首を降った。

「そうか…なら、そこに伏せなさい」

アキラは驚いたように顔を上げて緒方を見つめてから
そっと身体を離して、言われた通りベッドに伏せて両脚を開き、
腰を高く上げて緒方を待った。



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