誘惑 第三部 21
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「あ、あぁああっーー!!」
アキラの悲鳴にヒカルは慌ててアキラを抱きかかえようとするが、かえってそれがアキラの身体に
新たな刺激を与える。アキラの口からこらえきれない声が上がり、アキラの背が弓なりに反る。
キツく締め付けるアキラの内部に意識を奪われそうになりながら、ヒカルは必死でアキラを気遣う
ように、アキラの腰を支えた。
「とう、や、」
大丈夫か、と問うように名を呼ぶと、それに応えるようにヒカルの上でアキラが首を振る。髪が乱れ、
汗が飛び散る。白い身体が薔薇色に染まっている。
「とうや、」
もう一度呼ぶと、その呼びかけにアキラはきつく閉じていた目を開けヒカルを見下ろしながら、切れ
切れに言う。
「…い……ん、だ……つ…らく、ても…」
言いながらアキラは腰を浮かす。締め付けられながら抜けていく、身体ごと意識を持っていかれそう
な感覚にヒカルが息をのんで耐えると、また、ズンッとアキラの腰が落ちてくる。
「しん、ど、もっ…と……」
ヒカルを強請るように身体を動かすと、アキラの声に苦痛以外の艶がこもる。
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