昼下がりの遊戯 21 - 22
(21)
「痛い…痛いよ…」
ヒカルがアキラから逃れようと、前へずり上がった。しかし、アキラが腕をヒカルの腹の方へ
回し、その細い腰を捕らえた。全身を使って、ヒカルの体をがっちりと固定すると、
アキラは持っている物を少しずつ奥へと押し込んでいった。
「や…やぁだ…塔矢……やめて…やめてよぉ……!」
ヒカルは泣きわめいた。アキラの息がヒカルの耳元に吹きかかる。興奮しているのか、
ハァハァと荒い息をはいている。
「進藤……」
アキラは、持っている物を律動的に前後に動かした。
「う…うぇ…く…うぅ……」
ヒカルの食いしばった歯の隙間から、悲鳴が漏れてくる。それでも、アキラは手を
ゆっくりと動かし続けた。
「うぁ……あ…あ…ん…」
やがて、ヒカルに変化が現れた。
(22)
「なんだ、感じてるんだ」
ヒカルの立ち上がり始めたものを、腹にまわした手で撫で上げる、と同時に、
アキラはそう耳元でささやいて、ヒカルの耳たぶを舐めあげた。
「はんっ!」
ヒカルの体が跳ねた。
アキラは、手に持ったグロテスクなモノを、前後に抜き差しするだけでなく、
こねるように回し始めた。
「やだ…やだ…っっ、塔谷!!」
かまわず、それを動かし続けるアキラ。
その野菜の表皮を覆うブツブツと固いものが、まるで凶器のように、
ヒカルの中の性感帯――前立腺の後ろ側を攻撃しつづける。
その硬質な感触に耐えきれず、ヒカルは下半身を高くかかげたまま
シーツに強く顔をこすりつけた。
人の生身ではない、冷たいモノに犯される感覚が
好くて好くてたまらないなんて、絶対塔矢にはいえない。
そんなことを言ったら、あいつはきっと、ますます図にのってしまう。
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