痴漢電車 お持ち帰り編 21 - 25
(21)
「とーやぁ……ヘンだよ…身体が熱いよぉ…」
アキラの指を締め付けながら、腰を揺らめかせるヒカルの尻にもう一本指を入れる。
「ん!あぁ、ハァン!」
「進藤、どう?痛い?」
聞こえているのかいないのかヒカルは激しく首を振り続ける。シーツに顔を押しつけて
喘ぐ姿は、いつもの無邪気なヒカルからは想像も付かないほど、妖艶だった。
涙を流しながら、よがり続けるヒカルの耳元にアキラは囁いた。
「どうして欲しい?」
「助けて………!何とかして…!おかしくなっちゃうよぉ……」
ヒカルは必死に訴えた。
アキラは満足そうに頷いて、ヒカルの中から指を引き抜く。
「ア!」
どこか不満そうなヒカルの耳にもよく聞こえるように、ズボンのファスナーを殊更ゆっくりと
おろしていく。ギュッとシーツを握り締めて、その瞬間を待つヒカルの後肛に自分をあてがった。
「いくよ…?」
ヒカルは答えなかった。ただ、強くシーツを掴む指先が震えていた。
(22)
「ン………んん―――――――――――――!!」
アキラが少しずつ、腰を進めていく。それに合わせるように、ヒカルの全身が大きく戦慄いた。
「んあ…アァ、ァ、アァン…!あぁ――――――――――――――」
ヒカルが甲高い悲鳴を上げた。アキラの腕から逃れようとして、身体を上にずり上げる。
「進藤…進藤…!もう……ちょっと…ガマン…して…」
ヒカルを背中から強く抱きしめ、中を掘り進むアキラの声も苦しげだった。景気よくたっぷりと
使われたローションのおかげで、初めての時よりかなり楽なのだが、それでもやはりきついことは
きつい。
アキラはヒカルの呼吸が落ち着くまで待った。抱きしめているとヒカルの心臓の鼓動が
酷く乱れているのを感じる。
「うぅ、う、痛い…」
シーツにポタポタと透明な雫が零れた。ヒカルの全身から吹き出した汗と、痛みに耐える
健気な涙だ。ヒカルの白い背中が震えている。その背にアキラの汗が落ちた。
滑らかな背中に唇を押し当てると、ヒカルが喘いだ。
「痛いの?」
その問いかけに小さく頷く。声をあげずに、涙を流し続けるヒカルが可哀想になってきた。
電車の中では涙にメチャクチャ興奮したのに…不思議だ。
「やめようか?ゴメン…無茶して…」
全部を言い終わらないうちにヒカルが激しく首を振った。
「やめないで……身体の奥が…熱くて…苦しい…オレ……ガマンするから……」
頭の中にファンファーレが鳴り響く。それはつまり、このまま突っ走ってかまわない…
と、そう言うことなんだね…進藤!
ヒカルを抱きしめたままガッツポーズ。胸の辺りに作られた拳を見て、ヒカルが怯えたように
振り返った。
(23)
「あ、違うよ!コレは関係ないからね!」
アキラが慌てて、弁解する。何が違って、何が関係ないのか…ヒカルにはわからなかった。
ただ、アキラが急に黙ってしまったので不安になったのだ。
アソコが痛くてジンジンするし、それなのに、その奥は熱くて苦しくて、言葉に形容しがたい
何かがそこを中心にジンワリと全身に広がっていく。
「とぉやぁ………」
情けない声でアキラを呼ぶと、頬に軽く口づけをされた。
「イイ?」
動いていいか――――――その言葉にヒカルはしっかりと頷いた。
それを確認したように頷いて、アキラは腰を引いた。
「はぁん…」
急に動かれて、おかしな声が出てしまった。手で口を押さえて、声を抑える。
「ダメだよ……声をだして…」
アキラは片手をヒカルの腰に回し、もう片方の手で口を押さえている手を掴んだ。そのまま
ゆっくりと口から離されて、ヒカルは戸惑った。縋るものがなくなれば、声を抑えることが
出来ない。
そしてそんな風に狼狽えているヒカルの背後で、アキラがクスリと笑った。
「……可愛い…可愛いね…進藤…」
髪に息がかかる。そのくすぐったさに、ヒカルは身動いだ。襟足から項を軽く唇が滑っていく。
触れるか触れないかの微妙な感覚。
「ン………ふあぁ…」
胸を仰け反らせて、ヒクヒクと身体を震わせた。そこへいきなり大きく突き入れられた。
「ひ…!ひぁああああぁぁ!」
自分でもビックリするほど、甲高い悲鳴が口を吐いて出たが、それを気にする余裕はもう無かった。
(24)
それが本当の始まりだった。そこから後、ヒカルは容赦なく穿たれ続けた。
「あ、あ、ア、あぅん……!」
アキラが中を擦りあげる。そうすると、ヒカルをずっと責め苛んでいる感覚が和らげられる。
いや、実際はもっと切ないモノをヒカルに与えていた。
「ん、ん、ん、あ、と…や…」
ローションまみれの秘肛を固くて熱いモノでぐちゃぐちゃと掻き回される。
「ァ、ハァ…とぉやぁ…その音ヤダ…音を止めてぇ…」
「………音?」
ヒカルはウンウンと首を縦に振る。その間もヒカルの後肛はぐちゃりぐちゃりとイヤらしい
音を立てていた。
アキラは、 ヒカルの言葉の意味を暫く図りかねていたが、やがて合点がいったように
「ああ…」と含み笑いを漏らした。
「音ってコレのこと?」
思い切り腰を引いて、奥の奥まで突き刺す。
ぐちゅ―――――
先程までとは、比べモノにならないくらいの快感に、ヒカルは気を失いそうになった。
「アァ――――――ッ」
今にも布団に沈みそうなヒカルの身体を、アキラがぐいっと引き寄せた。そのままアキラは
後ろへ身体を倒し、膝の上にヒカルを抱き上げた。
(25)
声にならない悲鳴を上げて、ヒカルがアキラの肩に倒れかかってきた。アキラの顔の真横に
ヒカルの白い喉があった。
喉を指先でくすぐりながら、もう片方の手で胸を嬲る。肩に軽く歯を立てて、ヒカルの反応を
伺った。
ヒクヒクと小刻みに震えるヒカルの仰け反らせた喉が、何ともいえず美味しそうに見えた。
舌でペロリと舐めると、「アァ、イヤぁ!」と小さく叫んだ。
「や………!」
身体をくねらせながら、アキラの執拗な愛撫から何とか腕の中から逃れようとするヒカルの
小さな身体を押さえ、腰をぐいぐいと押しつけた。
ヒカルは「キュウン」と子犬のような声を漏らし、ブルブルと震え始めた。
「ダメ!ダメだよ!」
アキラは慌てて、ヒカルの前をキュッと押さえた。
「ァ……」
ヒカルが絶望を露わにして、アキラを切なげに見つめた。
「まだ…ダメだよ…」
一緒にいこうね…………耳たぶを軽く噛んだ。
「う……ぅ…と…やの…いじわる…」
ヒカルはすすり泣き始めた。
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