少年王アキラ 22


(22)
ガガガァ――――――――ッ!

突然、部屋のドアがスライドし、座間が転がり込んできた。部屋の様子を窺おうと、
身を乗り出しすぎたため、ドアのセンサーが反応したのだ。
「しまった!ロックを仕忘れていたか!?」
オガタンは、アキラ王の初めてを手に入れられることに浮かれすぎていた。冷静に見えても
オガタンも立派な成人男子。体の欲求がオガタンの注意力を奪っていたのだ。
「くっ!」
オガタンが唇を噛み締めた。ギリギリと音が聞こえそうな程に…。
可憐な執事は、ベッドの上できょとんとしている少年王と怒りに身を震わせる主治医を
交互に見つめた。その目は恐怖と期待に彩られていた。
「わ…私のことは、お気になさらず続きをどうぞ…」
(;´Д`)ハァハァと言う座間は既に内股前屈みである。そして、その場に座り込んで
股間を押さえた。
「座間殿…出ていってください。邪魔です…!」
怒りを押さえ込むようにオガタンが言った。
「いいえ!私は王の世話をずっとしてきたのです。見届ける義務があるのです!」
座間はきっぱりと言い切り、退こうとしなかった。
睨み合う二人にアキラ王が声を掛けた。
「オガタン…丁度いい…薬を使うとどうなるのか一度見せてくれ。」
「その効能を見てから、自分で試してみたい…」
その一言が、二人の明暗を分けた。



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