sai包囲網・中一の夏編 22
(22)
二度目の挿入は最初よりもきつく感じられた。バタバタと暴れる進藤
の爪の先がボクの頬を傷つける。思わず手を振り上げかけたのを理性で
押し止めた。子供らしくふっくらと丸みのあるキミの顔を、ボクは思い
の外気に入ってるんだよ。殴って醜く腫れ上がらせるなんて、もったい
ないじゃないか。
その代わりに、更に奥まで突き刺すように腰を押し進める。ボクの耳
にも淫猥に響く音に続き、進藤が悲鳴を上げた。商談に使うため防音を
施してある部屋でなかったら、人が飛んで来そうな悲痛な叫び声だった。
「いやぁ、あぁ、とぉや!!」
「くっ・・・」
絞られるように締めつけて来る、進藤の中は熱く気持ちが良かった。
しばらく動くをのを止めて、はぁはぁと溺れた人間のように苦しそうな
息を吐き出す進藤の髪を撫でてやる。クーラーが効いた部屋の中でも、
こめかみや頬に汗が流れ、柔らかい髪が色を濃くしてそこに張りついて
いた。滲んだ涙を舌先で吸い取る。進藤の意識がそちらに向いた隙に、
ゆっくりと腰を動かした。
「はぁぁん、やぁ!」
痛みだけではないのか、進藤の声音に甘いものが混じってる。
「やめ・・・」
「どうして?」
こんなに感じてるのにと、わざと進藤が顕著な反応を返す場所を狙っ
て突き上げる。途端に、細い脚がボクの身体を挟み込むように締めつけ
て来た。
「ほら、ボクを放したくないって言ってるよ」
「違う、違う・・・」
|