弄ばれたい御衣黄桜下の翻弄覗き夜話 23
(23)
だが、それも最後の無駄な抵抗で、むなしくその腰を門脇の筋肉質な腕に、がしり
と捉えられる。
「そんな格好でどこに行こうっていううんだよ」
ヒカルは、靴と靴下こそはそのまんだったが、その他に身体を覆うものはTシャツ
一枚だ。
下肢は夜風にさらされたまま。
掠れた声でヒカルが訴えた。
「放してよ。もう、やめてよ、門脇さん」
ヒカルのその泣き出しそうな声も、冷えた門脇の心には届かなかった。
門脇が強い力で、汗でTシャツが貼り付いているその背中を引き寄せた。
抵抗して、ヒカルの手が近くの桜の木にしがみつく。
膝をついて、桜の幹を抱える格好になったヒカルの尻を強引に突き出させ、門脇は
有無を言わさず、後ろからヒカルを貫いた。
「うあぁ……ぐっうっ……」
(すぐに、感じていい顔になるくせに)
目をきつく閉じて苦痛に耐える顔のヒカルに門脇は思いながら、腰を強く前後に
ゆすり始める。
「やだ、……っっ、もぉ苦しい…、苦しいよぉ……」
苦しい息の間からやめて欲しいと懇願する声を無視して、その腸壁の一番感じる
場所を中心に、激しく突き立て、抉るように押し引く。
その後ろの穴に、自分のモノが何度も沈み、またギリギリまで引き抜かれる光景を、
冷静に見ている自分が門脇自身の頭のどこかにいた。
「くぅん、んっっ、っっっくっ、やだ…ぁ……」
普通に責めることに飽きて、大きく腰を回すようにして動いてみる。
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