平安幻想異聞録-異聞- 番外 24
(24)
「…はっ、っ、…あ、っっ…ぁ……ぁ」
もう何度、この夜、こうして自分は突き上げられ、奥まで犯され、
意に反して、上り詰めさせられたのだろう。
いったい何人の男が、こうして自分を蹂躙したのか、ヒカルにもわからない。
これからまた何人に何度、犯されるのかも。
今も、こうして揺さぶられ続ける間にも、それを周りで見えいる他の男達が
また息を荒げて舌なめずりしているのが聞こえた。
ヒカルの体の中で、さらに自分の雄を膨らませた男が、より強い快感をえようと、
ヒカルの腰の後ろに手を回し、それを僅かに持ち上げた。
手足に力の入らないヒカルは、男のなすがままだった。
地面から浮かされ、不安定になった腰を、男が反り返った陽物で
押し上げるように、強く突く。
「―――っっ!!」
浮かされた腰のせいで、より強く感じられるようになってしまった快楽に
ヒカルは声もあげられず、首を振った。
途中何度も意識を無くしそうになったが、
その度に、頬をはたかれ、深く腹の内まで突き上げられて、引き戻される。
――もし、このまま、座間と菅原が現れなかったら、ヒカルは本当に
犯り殺されていたかもしれなかった。
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