弄ばれたい御衣黄桜下の翻弄覗き夜話 24
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「あぁぁぁぁぁぁっっ!」
思った通り、最初は腸壁の限られた場所でしか受け付けられなかった蹂躙の快楽を、
今のヒカルは、その内壁全体で受け止めているように思えた。火照り、熱をもった
内壁のどこもかしこもが敏感な性感帯になっているのだ。確かに、こんなに絶え間
なく全てで快感を感じていては、呼吸する暇さえ無く、辛いだろう。
「んんぁっ、やめ……、くる……くるし……んはっ」
門脇は、自分のものをヒカルのそこにしっかりと根元まで詰め込んで、中を掻き回した。
「んんいっ、いやっ、苦し…っ、ぁああ、いいっ、いいっ」
「苦しいのに、いいのかよ」
門脇が笑った。ヒカルが乱れれば乱れるほど、冷静になっていく自分がいる。
ヒカルは、門脇に刺し貫かれたまま、喘ぎ、涙を零し始めていた。
涙を零しながら腰を振っていた。
「おまえ、こんな格好で男に犯されてイイなんて、マゾの気があるんじゃないか?」
よがり声を上げる事で精一杯なヒカルはそれに答えない。ただ、その目からポロポロ
と落ちる涙が、外灯の光りを反射して光って、門脇にヒカルが感じている快楽の度合い
を教えた。
それを冷めた目で眺めながら、門脇は支配者の快楽に酔った。
これほどの甘美な感覚を、門脇はかつて感じたことはない。
「ぁはぁぁっ、んぁ、ぁぁぁああ、イク、イッちゃう……っっ!」
その叫びを心地よく聞きながら、門脇はヒカルの中に沈ませた楔を、左右に大きく
動かした。
「――――――ぅぅあああっッん!!」
ヒカルの体がこらえ切れずに、しがみついていた桜の木を手放し、その根元に
沈んだ。
同時に、繰り返される情交に薄くなった精液が吐きだされる。
持ち上げられていた下肢も、そのまま芝生の上に落ちそうになったが、皮膚をまだ
ヒクヒクとさせているその腰を、門脇は、腕ですくうように持ち上げて支えた。
門脇の方はまだ終わっておらず、ヒカルの中で固く熱をこもらせている。
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