sai包囲網・中一の夏編 25
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「中のものを掻き出すんだよ」
「か、掻き出すって、いいよ、そんなの」
「このままにしておくと後でお腹が痛くなるよ」
本当かどうかは知らないが、確かそんな話を聞いたことがある。
「だったら、自分でやるよ!」
「いいけど、この部屋からは出さないよ。ボクの目の前でやる?ボクは
それでもかまわないけど」
「っ・・・・」
それっきり黙ってしまった進藤を促して脚を開かせる。怖々と左右に
開かれた片方の太股に手を添え、軽く尻を上げさせるようにしてタオル
を下に敷き、ぷっくりと膨らみ紅く色を変えたそこにゆっくりと指を忍
び込ませた。
「ん、んー」
必死に声を押さえていても、敏感になった中を探られる度に耐え切れ
ない呻きが零れ、びくんと腰から下が反応する。
「はぁ、ん・・・」
「厭らしいね。また汚すつもりなの?」
「お前が、変なとこ、触るから、だろぉ」
「変なところ、ね」
「あぁ、やっ!」
くすくすくす。今、ボクに反論しようとしてもやぶ蛇だと気がついた
のか、進藤は自分の手を口に当てて、漏れそうになる声を押さえた。
殊更じっくりと時間をかけて残液を取り除いた後、汚れたバスタオル
と一緒に散らばっていた服を拾い、窓際にある棚の上に置いた。
「あっ、オ、オレの服!?」
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