失着点・展界編 25


(25)
腕を掴まれて強引に立ち上がらされ、バスルームに連れて行かれた。
緒方は眼鏡を外してバスタブの脇に置き、シャツの両そで口を巻き上げる。
そして再びヒカルの右腕を掴み、シャワーのコックをひねるとまだ温度が
上がらないうちからヒカルの顔に浴びせた。
「う…わ…!!」
「顔を洗って口をゆすぐんだ。」
嘔吐した事もバレているようだった。緒方の指が腕に食い込む痛さで
緒方が相当怒っている事が感じられた。仕方無しにヒカルは温かくなりかけた
シャワーのお湯を口に受けてゆすぎ、吐き出す。緒方はヒカルの腕から手を
離すとざっとヒカルの足首から腿にかけてお湯をかけ、手で擦りはじめる。
余心はない。父親か兄のような、…というより、そそうをしたペットの犬か
猿でも洗うような、そういう手の感触だった。
その手が内股の付け根近くまでためらいなく動いてきて、それまでボーッと
していたヒカルはハッとなった。
「…お、緒方さん…、あとは、自分でできるよ…。」
緒方は一瞬ジロリと睨み付けてきて、その視線がヒカルの胸元で止まった。
首から胸にかけて吸われた痕が点在し、右の乳首にはやはり歯形がついて
赤く腫れていたからだった。ヒカルは慌てて手で隠した。
緒方はフーッと溜息をつくと首を振り、シャワーの吹き出し口を壁に掛ける。
「最近の子供は…何を考えているやら…、オレがお前の親だったら、
ぶん殴っている。」
「…もう殴ってるじゃん…。」
2発目を繰り出してきそうな緒方の手の気配に身を竦めようとし、その時、
ヒカルは目眩を起こした。よろけて来たヒカルを緒方が抱きとめた。



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