痴漢電車 25 - 27
(25)
汗で額に張り付いた髪を払ってやると、ヒカルはゆっくりと瞼を持ち上げた。
「全部入ってるよ。感じる?」
「………バカ!キライだ………オマエなんか……」
ヒカルは涙を浮かべた瞳でアキラを睨み付けた。だが、言葉の裏に甘えるような響きを感じるのは
願望がそうさせているのだろうか………。
「あ!ヤメロ……!動くな……」
軽く腰を揺すった。その途端に、ヒカルが再び泣き始めた。
「痛ぇんだよぉ………!動いちゃやだ……!やぁ……!」
ヒカルは身を捩って、アキラの拘束から抜け出そうとする。それを無理矢理押さえつけて
ゆるゆると動き出す。
「あ、あ、あ………うぅ……痛い…痛いよぉ…」
ヒカルは左手の甲で目を覆って、グスグスと泣いた。右手はアキラの腕を掴んだままだ。あまりに
強く掴んでいるので指先が白くなっている。
『痣になっているかもしれない………』
腕が痛んだが、ヒカルの手を無理にはずそうとはしなかった。自分はこれ以上の苦痛をヒカルに
与えているのだ。これくらいはガマンするべきだろう。
いきなり深く差し込んだから、ヒカルにつらい思いをさせているのだ。堪え性のない自分を
叱りつけた。少し腰を引いて、浅い部分を撫でるようにして擦る。一度だけではなく何度も何度も
探りながら、周辺を撫でた。
「痛い………やめて…やめてよ…………う、あ…アァ…!」
ある一点で、ヒカルの身体がピクリと反応した。
「ん……ハァ……アン…」
アキラはソコを重点的に愛撫した。
「進藤、まだ、痛い?」
「や、やぁ―ヤダ、そんなこと………」
訊くな―――――と、ヒカルは赤く染まった目元をアキラに向けた。
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確かに痛いことは痛いのだが、それとは別に身体の奥からムズムズするような感覚が
湧き上がってくる。
「あぁ―」
勝手に恥ずかしい声が出てしまう。いつの間にか、アキラの胸にしがみつき、涙を流し続けていた。
「頭が変になっちゃうよぉ……」
「気持ちいいの?」
アキラの声が耳に落ちてきた。嬉しそうなその声に、ヒカルは初めて、もっと深くつながろうと
アキラに腰を押しつけていることに気が付いた。
―――――オレ…なんて格好…恥ずかしい……!
ヒカルは慌ててアキラから離れようとした。その時大きく電車が揺れた。
「あ、あああぁぁぁ―――――――――――」
大きく身体を仰け反らせた。中にいるアキラがヒカルの弱いところを刺激したのだ。
「ン……んん………うぅん………」
アキラが軽く抽挿をし始めた。それに電車の振動が加わり、ヒカルの身体を跳ねさせる。
「アァ……はぁん…」
鼻から抜けるような甘い声が耳をくすぐる。それが自分のものだと言うことを、アキラに
言われるまで気付いていなかった。
「進藤、進藤、可愛い声………もっと聞かせて…」
そんなことを言われて、出せるわけないじゃないか!ヒカルはキュッと唇を噛みしめた。
「意地っ張り………」
アキラは大きく腰を突き上げた。
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「あぁあん!」
あまりに甲高い声が出てしまい自分でも驚いた。ヒカルがいくら逃げようとしても、電車の
振動の力を借りて、アキラは思いもよらないところに刺激を与える。
ガタガタと車内が揺れる。時に大きく、時に小さく。ヒカルに覆い被さるアキラも揺れた。
「ん、んふぅ………アァン………ン……」
ヒカルの身体も、それに合わせて揺れていた。
時々、アキラの動きが止まる。耳の奥に甲高い耳障りなキイィィ―――ッという音が響く。
それが駅に停車する合図だと理解する頃には、アキラは再びヒカルを責め立てていた。
ヒカルの唇からは絶え間なく高い声が上がる。苦しげなそれでいて甘くて切ない悲鳴が。
「進藤、気持ちいいんだね…」
―――――ほら、またココがこんなになってる………
アキラの指がペニスに触れた。グチョグチョと響く水音が、ヒカルがもうかなり感じて
いることを示している。
「ボクも、もうイキそう………」
アキラがヒカルの身体を抱え直し、より深くつながった。
「あ、あぁ!イヤぁ――ッ」
そのまま、何度も引いては深く突き上げる。
電車が風を切る轟音の中、ヒカルの腰を穿つ高い音が耳を犯した。
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