失着点・展界編 26


(26)
温かいシャワーが背中に柔らかく降り注ぐ。
緒方の服が濡れてしまう、とヒカルは思ったが、広い胸に体重を預けた状態が
心地よかった。緒方は服が濡れる事を疎んじてはいなかった。
「…相当具合が悪いようだな。…じっとしていろ。」
少し屈み、湯が伝うヒカルの背中に手を這わし、そのまま下の方へ運ぶ。
ヒカルの身体がピクンと震える。
背筋が窪んだ所からさらに下へ。双丘の谷間の始まりに指先が触れる。
「…緒方さん、…そこは、…自分で…」
言葉でそう言うだけでヒカルはもう全てを緒方に任せる気持ちになっていた。
スーと、緒方の指の腹がヒカルの中央の熱を通過していき持って腫れた部分で
止まる。
「…ひどいな、これは。」
緒方はそこに湯があたるように少し左右に広げた。
「あっ」とヒカルは声をあげずに小さく叫んだ。たまらなく恥ずかしかった。
そっと軽くその周囲を洗うと、すぐに緒方の手はそこから離れてシャワーを
止めた。身をかがめて肩を貸すようにしてヒカルをバスルームの外に出すと、
洗面台の上部の棚からバスタオルを取り大雑把にヒカルの身体を拭く。
びしょびしょになった自身のシャツもそこで脱ぎ捨て、ヒカルをタオルで
くるんでひょいと担ぎ上げる。
PCのある中央の部屋を横切って、奥のベッドルームへと運ばれていく。
さっきの長椅子でいいのに、とヒカルは思った。だがこの後ヒカルを待って
いたのはただベッドで休ませてもらえる事だけではなかったのだ。
緒方は一旦部屋を出て、ズボンも脱いでバスローブに着替え、
救急箱を持って戻って来た。



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