失着点・境界編 26 - 30


(26)
アキラの火口はさっきのヒカルの所業のせいか少し膨らんでいた。
ヒカルは股の間から手を入れてアキラの腹部を持ち上げアキラに四つん這いの
姿勢をとるよう促す。
「う…ん…、」
明かりの下で、激しい羞恥心と闘いながらそれでもアキラは従った。
ヒカルはその小さな入り口に内股を伝い落ちる位にたっぷりとだ液を注ぎ、
内部に舌を潜り込ませて内壁をまさぐる。
「あっ…あ…んんっ」
ヒカルとはその一ケ所のみで接点を持ち、体中の神経をそこに集中させられ
アキラは切なく声を漏らす。
プライドをずたずたにされさっきまであんなに激しく逆らっていたアキラの
その豹変ぶりは、ヒカルの中に眠っていた雄特有の征服欲に火をつけた。
もっと完璧なまでにこの獲物を責め従えたい。
十分に潤いを持ち始めた狭門に再度ヒカルは指を挿入する。
「う…んっ!」
アキラの下肢がビクンと震えた。
きつさはそんなに変わらなかったが、今度はかなりスムーズに奥まで入った。
「…教えろよ。」
「え…?」
「お前が気持ちいいところ…、どこだよ。」
ヒカルはさっきとは違う目的で、内診するかのように指の腹でアキラの
中を探った。


(27)
「…どこって…言われても…んっ」
2度目の直腸を触診されるなんとも言えない感覚にアキラは息を荒くする。
ヒカルは指をもう一度出口付近まで抜きかけ、今度は指の腹を背中側に向け
回すようにしながら奥へと進める。アキラは声にならない声を出し続ける。
「言わないと良いのか良くないのかわかんねえよ…」
「…ちがう…」
指が届く範囲の最奥で指の腹を腹側にし、同じようにして引き戻す。その途中
一瞬「あっ」とアキラが小さく声を出した。その辺りを少し力を入れ撫でる。
「ここでいいのか?」
「…もう少し…奥…」
アキラの四肢がカタカタ震えている。目を閉じて必死にヒカルの要求に
応えようとしている。ヒカルはそんなアキラがいじらしいと思った。
そして指がその部分に触れた時、「そこ…っ」とアキラが知らせた。
ヒカルは指を引き抜くともう一度舌で濡らし、中指を加えて挿入する。
「あ…っ!」
やっと1本の太さに慣れた狭道に新たな試練が与えられアキラは身悶える。
そこに“気持ちの良い”部分への集中的な刺激が加えられた。
「あ…!あ…っ!…ダメ…!そんな…に…たら…!」
ヒカルは指の動きを速めて掻き擦った。開いた両腿の間で揺れていた果実が、
急速に固く変質していくのが見える。
「…やだ…っ、…進…藤、まだ…きたくな…、…ああっ!!」
自分では制御できない衝動がアキラの体の中心を走った。
ヒカルは一気にアキラを登り詰めさせ強制的に1度目の射精をさせた。


(28)
「あー…っ!」
双つ下がった柔らかな果実の袋が絞り上がり、中央の長く固い果実の先から
白濁の濃厚な果汁が吹き出る。ヒカルはもう一方の手でその人肌の温かさの
液体を受け止め、手触りを確認する。何日間かは体内にあったような濃度を
持っていた。アキラは、ヒカルと過ごす以外の日は、オナニーすらしない
潔癖な日常しか持ち合わせていない少年なのだろう。
ヒカルのもう一方の手の指先はアキラの中で動き続ける。
アキラの前肢が崩れる。
「だ…め…っ!…ん…どう…!」
腹筋から括約筋までビクビクと痙攣しヒカルの指を強く締め上げて来る。
それでもアキラは進藤の許可があるまでは体を離してはいけないと自らに
課しているようだった。
ヒカルはうつ伏せたアキラの左足を持ち上げて自分の右肩に乗せる。
犬がおしっこをするようなポーズにアキラは泣きそうな声をあげる。
ヒカルはそのまま今到達したばかりのアキラ自身を口に含んだ。
「な…っ!?や…だっ…、あ…っ!?」
アキラは激しく身悶えしてヒカルの口から逃れようとした。仰向けになって
ヒカルの頭を両腿で挟んでよじらせ、何とか行為を中断させようともがく。
「やだってば…!進藤…っ!もう…ったんだてば…!」
ほとんど涙声でアキラは哀願を続ける。それでもヒカルの指の動きは止まる
事はなく、果肉を吸い愛撫を加える舌の動きは強まるばかりだった。
「ヒ…カル…う…!!」
全身から汗を吹き出し、アキラは動かなくなった。動けなかったのだ。
高い位置から降りる事なく彷徨ったアキラの衝動は再び更に上に向かって
疼き上がりはじめていた。


(29)
「くう…うん…っ」
仔犬のような声をあげてアキラは2度目の射精をヒカルの口の中に放った。
さっきのような勢いはなかったが十分濃いものだった。
ヒカルはようやく指を抜き去ると体を上部にずらし、アキラの口の中に
自分の口の中のものを流し込んでアキラに飲ませた。
そのまましばらく舌をからめ合い、強く抱き締めあった。
「ちょっと焦げたトースターみたいな匂いがする…。」
ヒカルの言葉に、シャワーを使っていないアキラが顔を赤らめそっぽを向く。
「塔矢って、お尻の穴も濡れるんだな。ちょっとびっくりした。」
「うそだ…っ!知らないよ、そんなのっ…!」
額まで赤くして怒り出したアキラの、その額にキスをして、ヒカルは
服を脱いで全裸になった。ヒカル自身は固くそそり上がって先端から雫が
こぼれ落ちていた。いつもより大きく見えてアキラは少し怯えた。
そんなアキラの不安をよそにヒカルはアキラの両足の間に体を入れ、
アキラの両膝を抱え上げてアキラの体を二つ折りにするようにしてかぶさり、
程よく膨らんで柔らかさを保った火口に自分の先端をあてがった。
「もう一度聞くけど…オレが初めてだよな…。」
ヒカルが問い、アキラが頷く。
最も太い先端部分を、ゆっくりアキラの中に埋めていく。
「う…くっ!」
アキラが眉をひそめ目を閉じて顔をしかめ、ヒカルはその頬を掴んで振った。
「目を閉じるな…。オレが完全に入るまで、オレから目を逸らすな…。」


(30)
ヒカルに頬を掴まれたままアキラは頷いた。
全体重を乗せるようにしてヒカルは少しずつアキラを貫いて行った。
アキラの体がカタカタと小さく震えていた。今まで、自分がヒカルに与えて
きた痛みでもある。そう思って次第に強まり、広げられて行く鈍い痛みに
耐えている。言われた通りにヒカルの目を見つめたまま。
そのアキラの目から一筋ふた筋と涙が流れ落ちた。
「痛いのか…?痛いんだよな、やっぱ…。」
だがヒカルのその言葉には、アキラは首を横に振った。
ヒカルは胸の奥がドキンと高鳴った。
どれだけアキラがこの時を待っていたかが伝わってきたからだ。
二人の体が隙間なく密着する。
「は…あっ!!」
その瞬間、思わずヒカルは目を閉じた。瞬時に最初の到達が来た。
ヒカル自身を全て包み込み飲み込もうとするたまらない位の肉壁の感触。
アキラの中は、それほどに柔らかく至上に気持ちがよかった。
「あ…っ!!」
ヒカルの指で過敏になっている腸壁でヒカルの絶頂を受け止め、ほぼ同時に
アキラも3度目の到達をした。それは射精を伴わない、自分でも何が
どうなったのか分からない電流だった。
それでもヒカル自身は少しも硬度を失わず、アキラの中で再び熱を放ちだす。
「…動くぞ…。」
熱い呼吸でヒカルがアキラに伝える。ほとんど焦点を失った目でアキラは
小さく頷くことしかできなかった。



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