穴ーる妄想 3


(3)
「ははっ、最近俺がココ弄ってばかりいるから、なんか前より肉付きがよく
なってないか?」
ヒカルはそう言いながら、右手の人差し指をアキラの口の中に押し込む。
「ほら塔矢、俺の指をしゃぶれよ。これでお前の中をほぐしてやるから。
ちゃんと唾液つけないと痛いだろ」

進藤にとても屈辱的な事を命令されている。
でもボクは進藤に逆らえない。
どうしてなんだろうか。それは――やはり彼が好きだから。
彼が欲する欲望に出来るだけ答えたいから。

嫌、違う。
それは自分を誤魔化している。
本当は、進藤が与える荒々しい愛撫に体中が熱くなり、進藤が欲しくて
堪らなくなるから。
ボクの体はそういうふうになっている。
進藤にそのように反応するように抱かれて、つくられたから。



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